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コラム 記者ワープロ

境内で白熱の争奪戦 光勝寺・五大尊蘇民祭 第一取り主は小原さん

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五大尊蘇民祭で蘇民袋を激しく奪い合う男衆

 花巻市石鳥谷町五大堂の光勝寺(佐藤宥弘住職)に伝わる五大尊蘇民祭が3日、境内で行われた。今年1年間の五穀豊穣(ほうじょう)や厄よけを願い、裸男が蘇民袋をめぐって白熱したもみ合いを繰り広げた。

 僧侶や下帯姿の男衆、消防団員らが列を成して本堂から五大尊堂へ参道階段を上り、護摩法要が営まれた。参拝者や見物客に福豆や護摩餅などがまかれた後、板札入りの麻袋が男衆の中に投じられ、争奪戦が始まった。

 蘇民袋を中心に団子状になり参加者は、「ジャッソー」と大きな掛け声を上げながら坂道を下へ。周囲の人たちから水や雪を掛けられると体から白い湯気が立ち上った。境内を激しく動き回り、約1時間にわたる肉弾戦の末、決着地点の鳥居になだれ込んだ。

 第一取り主になったのは、同町八重畑の小原広任さん(31)。10度ほどの出場で第一取り主は2度目といい、「袋をつかんだり手放したりを何度も繰り返す中、最後はがむしゃらに食らい付いて離さなかった。何回取ってもうれしいもの。これで家族が1年間健康に過ごし、仕事も良い方に転がってくれれば」と喜びをかみしめた。

 花巻市の無形民俗文化財に指定されている五大尊蘇民祭は、1191(建久2)年、国家安全、五穀豊穣、病魔退散、牛馬安全を祈願した護摩法要の際に、配られた護摩餅を参拝者が競って手に入れようとしたことが始まりと伝えられる。1894(明治27)年から無病息災を祈願する365枚の板札が入った蘇民袋を奪い合う現在の形に改められたといい、毎年旧暦1月7日に行われている。