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コラム 記者ワープロ

信じた道 貫く精神 サミットin花巻

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テレビ番組を通して見た新渡戸稲造の「武士道」について対談する工藤さん(左)と松本さん

「武士道」「稲造」、対談で熱く

 【花巻】花巻商工会議所青年部主催の「武士道サミットin花巻―世界に発せられた武士道精神―」は4日、花巻市湯口の湯の杜ホテル志戸平で開かれた。岩手めんこいテレビプロデューサーの工藤哲人さんと女優の松本莉緒さんが、「武士道」を著して日本人の精神を世界に広めた新渡戸稲造への思いを熱く語った。

 工藤さんは2012年から新渡戸の足跡をたどるドキュメンタリー番組「スーツを着たサムライ」シリーズを制作。松本さんは最新作の「フィンランドで見たBUSHIDO」に出演した。対談で2人は、「武士道」とフィンランドのロケ地を絡ませながら、新渡戸の人柄や国際社会に残した功績を語った。

 名著「武士道」について工藤さんは「『義を重んじて恥を知る』のが新渡戸のいう武士道。欧米と日本の比較文化論を超えた文学だったからこそ、今なお世界に認められているのではないか」と持論を展開した。

 また、宮沢賢治の「農民芸術概論」との共通点を挙げ、「自分が正しいと思った道を貫くことが両者の説いた『求道』『我が道』へとつながっていく」と論じた。

 一方、番組を通じて新渡戸の生き方に感銘を受けたという松本さんは「どんなに批判を受けても、自分が信じた道を進むことが大切なんだということを新渡戸の生き方から学んだ。それが今の私の『武士道』になっている」と話した。

 対談ではほかに、国際連盟事務次長の新渡戸がフィンランド独立の際のオーランド諸島紛争を解決したエピソードや、花巻城二の丸公園の石碑が同国産の御影石で作られていることなども紹介された。

 メディア視点で新渡戸像に迫る2人の話に、参加した市民は花巻をルーツとする偉人への思いを強め、時代を超えて語り掛ける「武士道」の精神を顕彰していた。