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コラム 記者ワープロ

看板に往時の姿 花巻電鉄デハ3 菅原さんが写真提供

(2/10)

花巻電鉄旧車両の立て看板に写真を提供した菅原さん

 花巻市中北万丁目の菅原唯夫さん(67)は、同市の材木町公園にリニューアルされた花巻電鉄旧車両「デハ3」の立て看板に運行当時の写真を提供した。「馬面(うまづら)電車」の愛称で親しまれた雄姿がよみがえる仕上がりに「市民に懐かしんだり関心を持ってもらうことで、観光資源として見直すきっかけにしたい」と話す。

 花巻電鉄は大正初期、市内に点在する温泉地と花巻駅を結ぶ唯一の交通機関として開業し、半世紀にわたり市民の足として活躍した。当時の電車のうち、1969年8月に廃止された併用軌道鉛線のデハ3のみが市民の家がある同公園に展示、保存されている。

 老朽化に伴い、1月末にリニューアルされた立て看板は縦96センチ、横186センチ。公園外側の面には当時の時刻表や花巻電鉄の年表のほか、同電鉄線路跡とデハ3が2009年に経済産業省近代化産業遺産に認定されたことなどを記している。

 内側は、菅原さんが鉛線の最終営業日に撮影した写真をレイアウト。駅舎をはじめ、幅1・6メートルの細長い車内で膝を突き合わせて座る乗客や、紙テープを手に出発を見送る市民らが切り取られ、惜しまれつつ廃止となった情景を今に伝える。

 菅原さんは「子供の頃に利用した思い出もあり、車社会の到来によって一企業がなくなることを惜しんで撮影に向かった。廃止から50年を前に多くの人に見てもらい、遺産としての保護、継承の機運が高まってくれれば」と願っている。