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コラム 記者ワープロ

2年ぶり計測不能 たろし滝 賢治の教えで「不作」回避へ

(2/12)

2年ぶりに「計測不能」となった花巻市石鳥谷町大瀬川の「たろし滝」。過去最大だった8メートルの太さをメジャーで示す測定保存会の関係者

 【花巻】花巻市石鳥谷町大瀬川の「たろし滝」で11日、氷柱の太さを測る測定会が開かれた。その年のコメの作柄を占うこの時期の恒例行事で、43回目の今回は2週間ほど前に氷柱が崩落したといい、2年ぶりに「計測不能」と判断。この結果、2017年のご託宣は「不作」となった。

 森から葛丸川に注ぐ沢水にできる氷柱の太さを記録する測定会。大瀬川たろし滝測定保存会(板垣寛会長)が1975年から継続して取り組んでいる。当初は2月14日の開催だったが、2000年からは「建国記念の日」に実施している。

 今回は、保存会の関係者をはじめ約150人が参加し、大瀬川神楽保存会が権現舞を披露した後、板垣会長が「不作」とのご託宣を発表。下部から上部までつながっていない氷柱の測定はできないとの判断で、恒例の豊作祈願川柳では「測れない ための対策 模索する」とした。

 たろし滝は同市石鳥谷町中心部から西方約10キロに位置。条件が整えば高さ約13メートルの滝が凍結し、見事な氷柱ができる。最も太かったのは1978年の8・0メートルで作況指数(北上川下流)も111の「良」。前回の2016年は4・70メートルを観測したが、今年は15年以来、2年ぶり18回目の計測不能となった。

 関係者によると、15日ほど前までは3メートル程度の太さの氷柱だったが、その後の降雨で崩落したという。板垣会長は、暖冬冷夏の際は気温の推移など自然の変化に注意するよう促した賢治の教えを踏まえつつ、県産オリジナル水稲品種による農業振興にも尽力する考えで「春夏秋冬の気温の変化に注目しながら今の稲作の体系で対応すれば最悪の事態は避けられる。豊作に向け努力したい。県でも新しい銘柄が出てきているので、それを全国に発信したい」と話していた。