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コラム 記者ワープロ

名勝負に会場沸く 花巻市・三熊野神社 全国泣き相撲大会

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豆力士の取組が会場を沸かせている全国泣き相撲大会=花巻市東和町・三熊野神社

 第30回毘沙門まつり・全国泣き相撲大会(毘沙門まつり実行委主催)は3日、花巻市東和町北成島の三熊野神社(小原明宮司)で始まった。各地から集まった豆力士が土俵上で泣き笑いの取組を繰り広げ、境内は子供たちの健やかな成長を願う父母や祖父母らの笑顔に包まれた。30回大会を記念し、5日までの3日間に1040人の豆力士が出場する。

 オレンジ色のはんてん、鉢巻きを身に着けた豆力士は、健康祈願の神事に参列した後、母親らに抱かれて東西ごとに土俵入り。取組では「ヨオッ、ヨオッ」の掛け声に合わせ、行司役の大相撲元幕内力士の影虎さんが勝負を裁いた。

 「泣いた方が負け」がルール。豆力士は、出番を待ちきれずに取組前から泣きだしたり、にぎやかな周囲を気にしないで眠ったままだったりとさまざま。取組では「ほほ笑み返し」や「しらんぷり」などユニークな決まり手も飛び出し、わが子の様子を収めようとビデオやカメラを手にした父母らが見守る会場からは笑いや声援が湧き上がっていた。

 盛岡市の地方公務員齋藤雄也さん(33)、香菜さん(35)夫妻の次男南央ちゃん(9カ月)は取組を締めくくる結びの一番を務めた。長男理葵ちゃん(5)の時には参加できなかったため、今回は受付開始日に参加を申し込んで願いがかなった。香菜さんは「健康が一番。いろんなことを乗り越えられる心の強い子供に育ってほしい」と土俵上の晴れ姿に笑顔を見せていた。

 全国泣き相撲大会は、同神社に伝わる特殊神事「十二番角力(すもう)式」(市無形民俗文化財)に由来。地元にゆかりある満1歳の男児12人による現在の神事とは別に、兜跋(とばつ)毘沙門天立像(国指定重要文化財)の遷座を記念し、1988年から5月の大型連休には「全国泣き相撲大会」として開かれている。