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コラム 記者ワープロ

自慢のバラ 最高賞 石鳥谷・吉池貞藏さん

(5/18)

気品漂う色とりどりのバラを管理する吉池さん

次は自作品種で
国際ガーデニングショウ

 【花巻】第19回国際バラとガーデニングショウのコンテスト(同組織委主催)で、花巻市石鳥谷町の吉池貞藏さん(85)が出品したバラ「白秋(はくしゅう)」がバラ切り花部門の大賞に輝いた。自身にとって4度目となる最高賞を喜ぶとともに「大賞は続けていく励み、やりがいになる。今度は自作の品種で良い賞を目指したい」と次なる目標を掲げている。

 同イベントは、埼玉県所沢市のメットライフドームで12日から17日まで開催された国内最大規模のバラとガーデニングの祭典。コンテストには4部門で4427点の応募があり、吉池さんが出品した11輪の盛花は12日審査の大賞に選ばれた。

国際バラとガーデニングショウのコンテストで、「バラ切り花」部門の12日大賞に輝いた吉池さんの「白秋」

 神奈川県の愛好家が開発した「白秋」は、白い花が開くにつれて中心に薄いピンク色が入るのが魅力の品種。東北地方の冷涼な気候が栽培に適しているが、花弁数が少ないため開きが早く、出品のタイミングを見極めるのが難しいという。

 加えて同コンテストは県内の展覧会に比べて開催が1カ月ほど早く、開花時期の調整に苦心を重ねる。今年はつぼみができた時点でペースが遅かったが、ハウスのビニールを2重にしたり、水を入れた無数のビニール袋を株の間に並べたりして温度管理を徹底したことで「5月に入ってから良い花が育っている感触があった」と振り返る。

 長野県出身の吉池さんは千葉大卒業後、盛岡農業高校教諭を務めたほか、北上市の県園芸試験場、花きセンターで園芸指導に携わり、本県のリンドウ生産を支えた。60歳を過ぎて本格的にバラの育成に取り組み、2003年に石鳥谷町に移り住んでから育種と栽培技術向上に力を入れている。品種改良の国際コンクールにおいては、これまで24品種で賞を受けており、自宅敷地内ではおよそ200種、2000株のバラを育てている。

 「花を美しく見せる装飾技術も求められる。当日、その時間になってみないとどんな出来になるか分からないのが難しい」と、13年以来の大賞をかみしめる吉池さん。「メインの品種改良では、一般の人たちに栽培してもらえるような病気に強い品種を作るのが目標。栽培技術を高め、自分の品種をしっかり育てられるように努力していく」と誓いを新たにする。