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コラム 記者ワープロ

先人の“闘い”お披露目 ネクタイを締めた百姓一揆

(5/29)

花巻市文化会館で開催された映画「ネクタイを締めた百姓一揆」の完成上映会。握手を求める来場者に笑顔で応じるキャスト(右)

800人集い上映会

 日本初の新幹線請願駅となったJR新花巻駅誘致のエピソードを描いた映画「ネクタイを締めた百姓一揆(いっき)」の初のお披露目となる完成上映会が28日、花巻市若葉町の市文化会館大ホールで開催された。市内外から訪れた約800人が、古里の発展を願って誘致に取り組んだ先人たちのドラマを観賞し、キャストやスタッフに盛大な拍手を送った。上映会は6、7月にも開催される。

 映画は、同市花城町の元医師渡辺勤さんの著した「新花巻駅物語り・甚之助と万之助」を原案とした群像劇。駅の設置見送りを覆そうと、運動の中心だった小原甚之助と当時の市長だった藤田万之助らが東奔西走し1985年の駅開業を実現させたエピソードを、2011年の構想段階から約6年掛けて映像化した。

 146分の長編ながら来場者は最後まで映画を楽しんだ様子。同市東十二丁目の藤原チカ子さん(64)は「当時の雰囲気がよく描かれていて、とても懐かしかった。花巻を元気にするきっかけにもなる映画だ」と、古里の歴史を振り返る内容を評価。紫波町の吉水明夏さん(29)は「花巻出身だが、映画で駅のことを知った。賛成派と反対派、それぞれの思いを乗り越えてハッピーエンドになっている。とても後味がよかった」と笑顔を見せた。

 甚之介の孫でもある小原良猛上映実行委員長は「駅は14年をかけて設置されたが、経緯全てを知る人は少ない。上映を通じ、やり遂げたという実感が出た。今後も上映を重ねたい」と意欲。

 脚本も手掛けた河野ジベ太監督は「キャストやスタッフ、多くの協力のおかげで上映にこぎ着けた。全力で製作したので、できるだけたくさんの人に見てもらい、評価してほしい」と話していた。