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コラム 記者ワープロ

賢治設計の花壇再現 下ノ畑 地域住民ら植花祭

(6/19)

子供たちが花壇にマリーゴールドの花苗などを植えた植花祭

 【花巻】花巻市の宮沢賢治「下の畑」保存会(菅野将勝会長、会員10人)による植花祭は18日、同市桜町の賢治自耕の地「下ノ畑」で開かれた。地域住民らが賢治の設計を再現した花壇に花苗を植え、農作業にいそしんだ郷土の偉人に思いをはせた。

 賢治詩碑近くの北上川河川敷に広がる「下ノ畑」(広さ2380平方メートル)は、賢治が教師辞職後に開墾し、トマトやハクサイ、アスパラガスなどを栽培した場所。畑の管理や耕作に取り組む同保存会は、盛岡少年院にある賢治設計の花壇「涙ぐんだ眼」を10分の1に縮小した花壇を一角に復元し、毎年この時期に植花祭を開催している。

 同日は会員をはじめ地元の子供会、老人クラブなどから約40人が参加し、黄色のマリーゴールド500株、赤いサルビア100株を植栽。南城小学校4年の照井茉陽さんは「家では花を植える機会がないので、マリーゴールドをたくさん植えられてうれしかった。また見に来たい」と語った。

 同保存会によると、「下ノ畑」は宮沢賢治記念館などとともに他県の修学旅行のコースなどに組み込まれ、足を運ぶ観光客が増えているという。仙台市の児童が育てたハクサイの苗を南城小学校の5年生児童が植え付け、収穫し、花巻市内の児童に給食で提供する取り組みも行われている。

 植栽された花は今後、同会のメンバーが管理する。菅野会長(77)は「賢治にとって百姓として原点の場所。ここで農業をしていたんだなといつも思うし、この広さを一人で管理していたのは大変だと改めて感心する。これからも行事などを通じて、地域を守っていきたい」と話していた。