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コラム 記者ワープロ

浸水深など住民確認 北上川水系洪水想定区域見直し

(9/10)
北上川水系洪水浸水想定区域の一関地区説明会で、居住地周辺の浸水深などを確認する市民=7日夜、一関市役所

北上川水系洪水浸水想定区域の一関地区説明会で、居住地周辺の浸水深などを確認する市民=7日夜、一関市役所

市、4地区で説明会

 一関市は、北上川水系洪水浸水想定区域の見直しを受け、洪水時の住民避難に役立てるため、市民対象の説明会を開催している。想定区域の拡大はほとんどないものの、水深は見直し前より増えており、新たな想定として浸水継続時間や家屋倒壊などをもたらすような氾濫発生の想定区域を提示。水害時の避難体制についても改めて説明し、市民理解の促進を図っている。市は2017年度以降、見直し後の想定区域を反映させた新たな洪水ハザードマップの作成を予定している。

 洪水浸水想定区域は、河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域。国土交通省岩手河川国道事務所が6月30日、洪水時に円滑で迅速な避難を確保することや浸水を防止することなどによる被害軽減を目的として公表した。

 15年の水防法改正を踏まえ、前提となる降雨については「計画規模の降雨」から「想定し得る最大規模の降雨」に変更されており、北上川の狐禅寺地点上流域における2日間の総雨量を264ミリと設定した。見直し前との比較で浸水想定区域自体に大きな変化はないが、設定総雨量の増加に伴い浸水想定区域の水深が増した。

 7日夜に市役所で開かれた一関地区の説明会では、北上川や磐井川の周辺に住む市民ら約100人が参加。同事務所調査第一課の岩沢博章課長が想定区域見直しのポイント、市消防本部の佐藤幸紀防災安全対策監が避難基準についてそれぞれ解説した。

 浸水深の表示について岩沢課長は「建物の2階に逃げ込んでも浸水深が3メートルを超える場所に住んでいる人は、避難したつもりが結果的に被害者になる恐れがある。そういった恐れがある場所を想定区域図で知っていただきたい」と語った。

 参加者からは、居住地周辺の浸水状況や水深、堤防決壊時の想定水深などを尋ねる質問が多く出された。中には「分かりにくい」といった声もあり、同本部は来年度以降の新たな洪水ハザードマップ作成に向けて努力する考えを示した。

 説明会は今後、市内3カ所で予定しており、藤沢地区が15日に藤沢市民センター黄海分館で、川崎・弥栄地区が21日に川崎農村環境改善センターで、花泉地区が27日に日形市民センターでそれぞれ開催される。時間はいずれも午後7~8時。