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コラム 記者ワープロ

「平泉」次代へ継承 世界遺産登録5周年式典 重要性を再認識

(9/23)
約200人が出席して開かれた「平泉の文化遺産」世界遺産登録5周年記念式典

約200人が出席して開かれた「平泉の文化遺産」世界遺産登録5周年記念式典

 平泉の文化遺産が「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界遺産に登録されて5年を迎えたのを記念し、平泉町は22日、平泉観光レストセンターで式典を開いた。登録に携わった関係者約200人が出席して節目を祝い、資産の価値、拡張登録の重要性、平泉文化の持つ魅力を改めて認識し、次代への継承を誓った。

 青木幸保町長は「世界遺産を核にした地域振興に一層努めていく。平泉の文化遺産に込められた平和への理念を世界に発信し、後世に守り伝えていくことこそが平和を希求する平泉の重大な使命だ」とあいさつした。

 登録時にユネスコ日本政府代表部特命全権大使だった木曽功文化庁参与も出席し、「私もうれしかったし、地元の喜びはそれ以上だった。残念なのは追加登録を考えなければならないサイト(資産)が残ったこと。これからもっとアピールし、外国人を含め多くの人に見てもらい、この地域が発展してほしい」と期待した。

 達増拓也知事は「あらゆる命を尊び、共に生きるという理念は復興を牽引(けんいん)する力になった。登録から5年、先人から受け継いだ貴重な文化遺産を理念と共に未来に継承しなければならない」と語った。

 席上、世界遺産推進功労者として平泉の文化遺産の普及啓発活動に貢献した3団体、4人を表彰。元町長で前町世界遺産推進協議会長の穂積昭慈さんは「微力ながら平泉を愛する者として環境づくりに取り組みたい」と誓った。

 平泉文化遺産センター名誉館長で登録時に文化庁長官だった近藤誠一氏が「平泉の文化遺産の意義―ユネスコ世界遺産登録5周年を祝って」と題して記念講演。「自然を尊重し多様性を受け入れる日本文化を体現した平泉文化は、相次ぐ金融危機やテロ、格差の拡大、若者のイスラム国への参加など世界の問題の解決に貢献する」などと、グローバルな視点から平泉の価値を見直した。

 中尊寺の佐々木邦世氏と平泉喜桜会による平泉ゆかりの仕舞「秀衡」や達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門神楽による御神楽の上演、世界遺産学習の事例発表、平泉ユネスコ協会文化財愛護少年団によるメッセージ披露などもあり、式典に花を添えた。功労者は次の通り。(敬称略)

 穂積昭慈(前町世界遺産推進協議会長)、橋本英雄(前ときめき世界遺産塾実行委員長)、南舘廣太郎(前平泉ユネスコ協会長)、渡邊妙子(生け花)、NPO法人みんなでつくる平泉、平泉ユネスコ協会、一関ユネスコ協会