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コラム 記者ワープロ

待つ人いる限り 花泉のボランティア団体 ニュースや民話

(9/30)
地域の視覚障害者に地元のニュースや歌を届けているボランティアグループ「花泉声の新聞」の会員

地域の視覚障害者に地元のニュースや歌を届けているボランティアグループ「花泉声の新聞」の会員

声の新聞で提供

 一関市花泉町のボランティアグループ「花泉声の新聞」(丹野貞代表、会員4人)は、読書などが困難な視覚障害者を対象に、さまざまな情報を音声で届け続ける。ぬくもりあふれる声に乗せて、長年にわたって地元のニュースや民話などを提供し、利用者と地域をつなぐ架け橋として活動している。

 同グループは1991年4月に地元の有志10人ほどで発足。地域の新聞や広報に掲載された地元の行事や暮らしの情報をはじめ、昔話、歌などをテープに録音し、月2回利用者へ提供しているほか、年4回の定例会、会報「ひまわり」などを通じて会員同士の情報共有を図っている。

 録音は各自で、46分のテープに自分たちで選んだ半月分の話題を朗読して吹き込む。利用者のリクエストに対応し、新聞記事に加え、民話や歌、地元の子供たちの作文なども多く盛り込んでいる。

 作業は車の音や動物の鳴き声、電話などの雑音を避けて行っている。夜になることもしばしばで、会員たちは「慣れるまでは記事を集めたり、録音する時間をつくるのが難しかった」と苦労を振り返りながらも、利用者の「いい話を聴けた」「良かったよ」などの声にやりがいを感じるという。

 読み方は独学で、声色や読むスピードを変えたり、抑揚を付けたりと各自で工夫。聴き手がイメージしやすいように、時には写真や絵の説明も加えている。会員は「利用者が飽きないように、いろいろな話題を取り入れていきたい」と、聴き手を第一に考え、題材集めにも熱心に取り組む。

 地元の福祉イベントや知人を通じて活動をPRしているものの、ラジオの内容充実、高齢化などに伴って年々減少し、現在の利用者は町内の男性2人。関心のある人の参加や利用を呼び掛けている。

 丹野代表は「みんなの役に立つことが喜び。聴いてくれる人がいる限り、メンバー全員で楽しみながら続けていきたい」と話す。