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コラム 記者ワープロ

県立3カ所目 地域包括ケア病床 今月から本格運用

(10/7)
10月から地域包括ケア病床の運用を開始した県立千厩病院

10月から地域包括ケア病床の運用を開始した県立千厩病院

千厩病院 専門職が退院支援

 一関市千厩町の県立千厩病院(下沖収院長)は患者の在宅復帰を支援するため、10月から地域包括ケア病床の運用を開始した。入院治療後、病状が安定した患者が在宅や介護施設で安心して生活できるための退院支援やリハビリを行う仕組み。高齢化率の高い同市東部で、高齢者が住み慣れた自宅や介護施設に戻るための体制を整える受け皿としての役割が期待される。

 地域包括ケア病床は最長60日の入院期間で、リハビリを受けながら退院支援を受けられるのが特徴。主治医、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーなど関係職種が連携して患者の在宅復帰をサポートする。

 同院では2015年11月に地域包括ケア病床の開設に向けた準備を始め、今年3月にプロジェクトチームを立ち上げた。4月に仮運用を開始し、今月から本格導入した。仮運用期間の在宅復帰率は84・62%で、152病床のうち27床を地域包括ケア病床に充てた。県立病院では大船渡、東和に続き3カ所目の導入となる。

 13年に同院が開設した回復期リハビリ病棟が脳外科、整形外科を中心とした急性期治療後の患者のリハビリを専門とするのに対し、地域包括ケア病床は病状が安定したものの退院に向けて経過観察が必要な人、在宅療養中に一時的に状態が悪化した人などを対象としている。

 厚生労働省保険局医療課によると、全国で専門的な医療を提供する急性期病院が充実する一方、回復期病院が不足傾向にあるという。高齢化率が高い同市東部では、住まいを中心とした地域包括ケアシステムの構築に向けて地域医療懇談会や連携会議を開くなど医療、介護、地域の連携確立を図っている。

 下沖院長は「地域医療を守ることが私たちの最大の使命。大病院で入院治療を受けた患者を受け入れ、在宅復帰につなげる地域の回復期病院の役割を果たしたい」と話している。