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コラム 記者ワープロ

自ら信ずる道に 進路後押し中学時代の恩師

(10/15)
長島中時代のアルバムを見ながら青春の思い出を語り合う菅原さん(左)と小野寺さん

長島中時代のアルバムを見ながら青春の思い出を語り合う菅原さん(左)と小野寺さん

建設コンサル菅原さん
自叙伝機に再会

 建設コンサルタント業として水戸市の都市開発などを手掛ける菅原信男さん(78)=平泉町出身、同市在住=は14日、自身の進路を後押しした中学時代の恩師小野寺啓さん(83)=一関市山目町1丁目=と62年ぶりの再会を果たした。菅原さんの自叙伝に掲載した小野寺さんのメッセージが「感動的だ」と話題になったのがきっかけといい、2人は新米教師と中学生だった青春のひとときを振り返りながら、変わらぬ絆を確かめ合った。

 菅原さんは旧長島中学校、県立一関二高土木科を卒業。日本国有鉄道を経て水戸市役所に入り、都市計画や土地開発に手腕を発揮した。

 2014年、自叙伝「青春の信念は貫けたか Civil Engineer」を発行。18歳の頃の目標とこれまでの人生を照らし合わせて回想しているほか、長島中時代の恩師らが菅原さんのサイン帳に寄せたはなむけのメッセージを別冊で紹介している。

小野寺さんが菅原さんのサイン帳に寄せたメッセージ。自分の信じる道を進むようエールを送っている

小野寺さんが菅原さんのサイン帳に寄せたメッセージ。自分の信じる道を進むようエールを送っている

 小野寺さんは菅原さんをドイツの作家ヘルマン・ヘッセの小説にある「自然に生成しゆくもの」に例え、「生きているうちに心に感じたものがあれば、君なりに考えて信ずる道を行きたまえ!」といった情熱的なメッセージを寄稿。地元で大工になろうと考えていた菅原さんは、この言葉に一歩を踏み出す勇気をもらった。

 企業や高校での講演で小野寺さんのメッセージを紹介したところ、絶賛する人が続出。菅原さんは「この反響を先生に伝えよう」と、地元の同級生を通じて連絡を取った。

 同日、小野寺さんは「電話で声を聞いた時、中学時代の菅原君の顔がすぐに思い浮かんだ。紳士的で立派に成長したね」と穏やかに迎え入れた。菅原さんは「口調や雰囲気が当時のままでうれしい。あの頃の先生だ」と懐かしみ、アルバムを見ながら学校の宿直室に押し掛けてとりとめのないおしゃべりをした思い出などを振り返った。

 JR水戸駅北口に水戸黄門のモニュメントを設置してまちづくりや観光振興に貢献した実績などを話し、「先生の言葉がずっと心に残っていたからこそ、今の自分がある」と感謝した。

 小野寺さんは「菅原君は温厚で判断力がある優秀な生徒だった。こうして思い出して会いに来てくれたことは、教師として本当に光栄で喜ばしいことだ。また訪ねてほしい」と目を細めていた。