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コラム 記者ワープロ

世界遺産学習 推進を 全国サミットinひらいずみ

(11/6)
世界遺産学習実践発表で英語で「平泉ガイド」を実演する平泉中の生徒

世界遺産学習実践発表で英語で「平泉ガイド」を実演する平泉中の生徒

実践発表などで交流

 「平泉の文化遺産」の世界遺産登録5周年を迎えた平泉町で5日、第7回「世界遺産学習全国サミットinひらいずみ」が開かれた。「学ぼう語ろう地域の誇りを~現世浄土をめざす平泉に集いて」をテーマに、世界遺産の学習を進めている全国各地の小中学生や教育関係者らが集まり、実践発表や記念講演を通じて交流し研修を深めた。

 平泉町教委と、世界遺産学習などを進める国内26市町村教委と五つの学校でつくる世界遺産学習連絡協議会が主催。東北地方での開催は初めてで、全国各地から約500人が参加した。

 全体会は平泉小学校体育館で開かれ、オープニングエキシビションとして町立幼稚園・平泉保育所年長児が謡、平泉、長島両小学校5、6年生が合唱、平泉中学校有志・達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門神楽が演舞をそれぞれ披露。いずれも世界遺産のある釜石市、奈良県斑鳩町、平泉町の小中学生が世界遺産学習の取り組みを発表した。

 釜石東中の生徒は東日本大震災からの復興について報告するとともに「橋野高炉跡」を中心とした近代製鉄と釜石について学んでいることを紹介した。世界無形文化遺産「能楽」が生まれた地から参加した斑鳩小の児童が総合学習やクラブ活動で「能」に取り組み、▽あいさつ▽けじめ▽礼儀―の体得に励んでいることを紹介し、謡と仕舞の3演目を披露。

 平泉、長島両小と平泉中の児童生徒は世界遺産や地域遺産を生かした系統的な学習の成果を紹介し、生徒が郷土平泉学の集大成として取り組んだ「平泉ガイド」を日本語と英語で実演した。

 「ユネスコ世界遺産とこれからの新しい教育(ESD)」と題して記念講演した千葉科学大学長で元ユネスコ政府代表部特命全権大使の木曽功氏は、地球規模で激変する社会の在り方や考え方に適応するため、世界的に通用する技能と倫理観を身に付けさせることがこれからの新しい教育の柱だと主張。

 さらに環境や貧困などの課題に取り組み、持続可能な社会づくりの担い手を育てる教育(ESD)を学校教育の現場で実践する必要があると唱え、「考える力を身に付けさせることが世界に通用する技能の根幹を成す」と述べた。

 全体会に先立ち、世界遺産や自然遺産・ジオパーク、ふるさと学習、ESDをテーマに七つの分科会も開かれ、各地の教育関係者が学校などでの学習内容を発表した。