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コラム 記者ワープロ

芦東山 功績発信を 生誕320年講演会

(11/6)
国内外の研究者が講演や研究発表を行った芦東山生誕320年記念講演会

国内外の研究者が講演や研究発表を行った芦東山生誕320年記念講演会

記念館の役割期待

 一関市教委、早稲田大中国古籍文化研究所が主催する「芦東山生誕320年・芦東山記念館開館10周年記念講演会」は5日、同市大東町摺沢の大東コミュニティセンター「室蓬ホール」で開かれた。同町渋民出身で刑法思想の先駆者・芦東山に関する基調講演のほか、「無刑録」をはじめとする東山の著作やその思想について研究発表が行われ、地域住民約250人が郷土の偉人に対する認識を新たにした。

 同大文学学術院の稲畑耕一郎教授が「今、なぜ芦東山なのか 芦東山研究の歩みと展望」と題して講演。無刑録が吉川英治の小説の中で引用される一方、国立公文書館主催の特別展「江戸時代の罪と罰」で扱われなかったことを指摘し、「時代作家が知っていて研究者が扱わないのは非常に惜しい。多くの人の前に出ないと研究は進まない」と強調。記念館が研究のセンターとして機能し、情報発信サービスを強化することで「大東の芦東山から世界の芦東山となる」と展望を語った。

 研究発表では、国内外の研究者6人が各10分程度で成果を報告。北京大中文系の劉玉才教授は「芦東山の『論語』『孟子』理解」と題して、東山が論語や孟子について行った研究を紹介。二松学舎大文学部の町泉寿郎教授は「日本医学教育史からみた芦東山『医経千文』」として、著作から「高度な漢詩文創作の力量と、医学知識を持っていたことが分かる」と指摘した。

 総括で稲畑教授は「東山はとても大きい存在で、まだまだ掘り下げられる。江戸時代思想の金脈なので、徐々に掘り出して世界に発信していきたい」とまとめた。