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コラム 記者ワープロ

無量光院北側に堀跡 12日、現地説明会

(11/10)
無量光院跡北側から検出された堀跡のうち、小さく掘り直した堀跡の底部を指す島原主査文化財調査員

無量光院跡北側から検出された堀跡のうち、小さく掘り直した堀跡の底部を指す島原主査文化財調査員

造営時の整地層も

 平泉町平泉字花立地内の特別史跡無量光院跡で町教委が進めている第34次調査で、無量光院北側を区画する堀跡が新たに見つかった。土の堆積状況から大きな堀から小さな堀に作り替えられたことも分かり、調査を担当する平泉文化遺産センターの島原弘征主査文化財調査員は、無量光院の時期的変遷や柳之御所遺跡との関連性を考える手掛かりになるとしている。12日に現地を公開し、調査成果を説明する。

 第34次調査は、奥州藤原氏3代秀衡が建立した寺院・無量光院跡北側の範囲確認が目的。政庁・平泉舘跡と推定される柳之御所遺跡に面した張り出し部分の隣接地約200平方メートルで遺構の分布状況を調べている。

 その結果、無量光院跡北東端で幅7~8メートル、深さ2メートル弱の堀跡を検出。無量光院造営時に堀の内側に盛り土をした整地層を確認した。整地層上面から堀底部の高低差は4メートルほどある。

 さらにこの堀を埋め戻して幅2メートル、深さ0・7~0・8メートルの小さな堀に造り直した形跡も見つかった。

 島原主査文化財調査員は「短期間に二つの無量光院の姿があった」とし、近接する柳之御所遺跡の堀跡でも堆積土の中に人為的な掘り直し、埋め戻しが行われた形跡があることから、両遺跡を一体的に捉えて大規模な土地改良が行われていた時期やその意味を検討する必要があるとしている。

 また、堀の内側の平坦(へいたん)面からは石敷きを検出。通路があった可能性が考えられるという。

 現地説明会は12日午前11時~正午に開催。少雨決行。雨天時は同センターに確認する。問い合わせは同センター=0191(46)4012=へ。