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コラム 記者ワープロ

束稲の動植物は さくらの会観察会 農業遺産向け企画

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西行桜の森周辺の生態系に理解を深める動植物観察会の参加者

西行桜の森周辺の生態系に理解を深める動植物観察会の参加者

 平泉町の束稲山さくらの会(会長・泉信平平泉観光協会長)は12日、束稲山に連なる駒形峰にある同町の西行桜の森周辺で動植物の観察会を開いた。同会の会員と束稲山麓地域世界農業遺産認定推進協議会の会員らが参加し、生態系や桜の現状に理解を深めた。

 束稲山さくらの会は、束稲山に広がる桜の情景を復活させようと、2015年3月に発足した官民20団体で構成する活動組織。西行桜の森がある一帯が「さくら山」として国名勝「おくのほそ道風景地」に追加指定され、西行桜の森を含む同町長島と奥州市前沢区生母、一関市舞川にまたがる束稲山麓地域の世界農業遺産認定に向けた取り組みが始まったのを踏まえ、観察会を企画した。

 観察会は今年9月に発足した同推進協の後援で、両会の会員や関係者ら約30人が参加。県環境アドバイザーの千葉裕さん(一関市)と川田昌代さん(奥州市)、阿部慶元さん(同町)の3人を講師に生態系などに理解を深めた。

 生態系は世界農業遺産の主要な認定基準の一つ。講師を務めた阿部さんは、束稲山麓の生態系に関して人間の生産活動と自然との関わりの中で構築されたものだとし、近年は耕作放棄で生態系のバランスが崩れてきている現状があることを指摘した。

 同推進協会長の青木幸保町長は「人口減少に伴う農地の荒廃に対処しながら後世に伝えていくことがこの地域のエネルギーになる。観察会は地域の多くの宝、自然に目を向け、育て、後世へ伝えていく足掛かりになる取り組みだ」とし、認定に向けた機運醸成に期待を寄せた。