ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2016年12月
« 11月  
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
コラム 記者ワープロ

農業 魅力知って 高校生対象 市の出前講座始まる

(11/16)
一関二高を皮切りにスタートした出前講座。農業経営者による講演などを通じ、地域を担う若手就農者の育成につなげる

一関二高を皮切りにスタートした出前講座。農業経営者による講演などを通じ、地域を担う若手就農者の育成につなげる

 一関市は15日の県立一関二高を皮切りに、農業を学ぶ高校生を対象とした出前講座をスタートした。農業経営者による講演などを通じて生徒に農業の現状や魅力、進路について考える機会を提供するとともに、地域の将来を担う若手就農者の育成につなげる。

 2016年度の新規事業として開催。農業の授業を実施している一関二、千厩の市内2校に講師を派遣し、業界への関心を高めてもらう。初回は一関二の1年生235人が、水稲やナスの栽培、和牛繁殖などに取り組む農業農村指導士小岩菜摘子さん(63)=同市花泉町=の講演を聴いた。

 小岩さんは、農家の男性との結婚をきっかけに農業の世界に入った。「かばんより重い物を持ったこともなかったが、急に力仕事をすることになった。農家出身の嫁に負けまいと、当時では珍しく女性でありながらトラクターの運転をこなした」と振り返った。

 農閑期に夫が出稼ぎに行っている間も、県立農業大学校に通うなどして大型機械の操作について勉強。「女性も積極的に機械を動かすことで、作業効率もアップし体の負担も少なくなった」と成果を語った。

 06年に家族経営協定を結び、家族への給料制や週休2日制を導入。「農作業はハードなので、趣味の時間を大切にしている。野山の花や山菜など、素晴らしい資源が周囲にあるのが農家の魅力。大好きな家族のためと思えば苦労も乗り越えられるし、人と交流する機会も多くて楽しい」とやりがいを話した。

 受講した和田明星さんは「実家で酪農をやっている。農業経営について一層理解が深まり、さまざまな分野の苦労も分かって参考になった」と話していた。

 講座は来年度以降も継続。市農政課は「市内の年間新規就農者は20人前後と少なく、農業者の高齢化も進んでいる。若い世代に農業に興味を持ってもらうことで、担い手不足を解消できれば」としている。