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コラム 記者ワープロ

人命救助へ連携 一関、栗原、登米の各消防本部

(11/19)
車内に閉じ込められた傷病者を救助するため、横転した車両を切断する隊員

車内に閉じ込められた傷病者を救助するため、横転した車両を切断する隊員

バス事故想定し訓練

 一関市消防本部(高橋邦彦消防長)の2016年度総合訓練は18日、同市花泉町花泉の花泉運動公園で開かれた。走行中の路線バスが転落・横転して多くの傷病者が出たとの想定で、指揮や救助などの手順を確認。災害時相互協定に伴って宮城県栗原、登米各市の消防職員との連携強化を図った。

 総合訓練は、災害対応力の向上を目的に毎年実施。今回は初の試みとして、岩手県南と宮城県北の市町が06年に結んだ「岩手・宮城県際市町災害時相互応援協定」に伴って栗原、登米両市消防本部が加わった。一関市消防本部や一関地域救急医療委員会、一関署、国際医療福祉専門学校一関校と合わせて約100人が参加した。

 訓練は、同市花泉町地内の国道342号を走っていた路線バスが、左カーブを曲がり切れずに路外に転落、横転した交通事故の発生を想定。多くの傷病者が出て現場に指揮本部を設置し、同協定に基づいて応援要請した。

 現場に到着した隊員が情報収集を行い、応援の隊員と活動。傷病者16人のうち、自力歩行ができる人をバス車内から救助し、緊急度を判断するトリアージによって優先度を分類した。閉じ込められた重症者4人の救助では、隊員が器具を用いて車両を切断したほか、窓ガラスを壊して突入。協力して傷病者を助け出した。現場付近に設けられたテントは救護所となり、傷病者の手当てなどが行われた。

 訓練後は、参加者が意見交換。「応援で外部から来ると、どの人が指揮をしているのか分からない。目印があれば声を掛けやすい」などの発言があった。

 高橋消防長は「管内には高速道や平泉などの観光地もある。今回想定したような事案が発生すれば単独では対応できない。連携した訓練を継続して実施し、災害への対応力を向上させたい」と語った。

 一関、栗原、登米の3市消防本部は今後、同協定に基づいて訓練を毎年持ち回りで実施する。栗原市消防本部によると、来年は6月に同市で行う市総合防災訓練に合わせて実施予定という。同本部の大関陽悦警防課長は「現場に着くまで訓練の想定が分からない設定だったが、連携はうまくできたと思う」と話した。