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コラム 記者ワープロ

「戦後」 命続く限り 三島俳句会主宰 佐藤さん(千厩)

(11/19)
第6回現代俳人の集いの応募句に戦後の思いをつづった作品を出品した佐藤さん

第6回現代俳人の集いの応募句に戦後の思いをつづった作品を出品した佐藤さん

現代俳人の集い 入賞喜ぶ

 一関市の三島俳句会を主宰する佐藤曲水(本名・雅彦)さん(84)=同市千厩町千厩=は、第6回現代俳人の集いの募集句に、少年時代に経験した終戦からの思いをつづった作品を出品し、県俳句連盟賞に輝いた。「若い人たちに戦後への思いを引き継ぎたいと思って詠んだ。作品に込めた思いが伝わったと感じている」と受賞を喜んでいる。

 同集いは、10月29日に北上市の日本現代詩歌文学館で開催。佐藤さんが受賞した賞は上位6点のうちの一つで、全国規模の大会での入賞は今回が初めてとなった。

 佐藤さんが詠んだ作品「夏真昼命の続くまで戦後」は、終戦を迎えた昭和20年8月15日の情景と心情を表現したもの。当時は旧制中学の1年で、山で農作業をしている時に「重大な発表がある」と言われ、正午に地主の庭で玉音放送を聴いた。「とても暑い日で、あの日から私の戦後が始まった」と遠い夏の日を振り返る。

 選者で県俳句連盟会長の小菅白藤さんからは「共感できる、とても引かれる作品」と評されたといい、佐藤さんは「戦後生まれの人は戦争があったこと自体実感がないだろうが、同世代の小菅先生には同感していただけた」と話す。

 父やきょうだいの影響で小学1年から作句を始めた佐藤さん。退職後に三島俳句会に入会、地元の俳句サークル・萩の会の講師を務めるなど地域に根差した活動で俳句人口の普及拡大に努めている。

 「俳句の面白さは積み重ねることで自分の暮らしの足跡が見えること。これからも楽しみながら、できる限り続けていきたい」と語っている。