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コラム 記者ワープロ

伝統の蓬田神楽に挑戦 舞川

(11/21)
天宇受売命に成り切って堂々と舞う浅田さん(左)

天宇受売命に成り切って堂々と舞う浅田さん(左)

緑のふるさと協力隊・浅田さん
イベントで初披露

 NPO地球緑化センターの緑のふるさと協力隊員として一関市に派遣されている浅田真佑さん(22)=石川県出身=は、同市舞川地区に明治初めから伝わる蓬田神楽の演目を3カ月にわたり練習した。地区内の一関文化伝承館で20日、伝統の舞をお披露目し、地域住民らを沸かせた。

 浅田さんは4月から同地区に滞在し、農作業や地域おこし活動に携わりながら農村の魅力を発信している。蓬田神楽への参加は、保存会の稽古場を見学したのがきっかけ。歴史ある舞に挑戦しようと、庭元の蓬田稔さん(85)らの指導を受けて9月から「岩戸開き」の練習を始めた。

 浅田さんの役は、岩戸に隠れた天照大神(あまてらすおおみかみ)を誘い出す天宇受売命(あまのうずめのみこと)。単独の舞やせりふのある重要な役のため、蓬田さんの自宅で20回近く稽古に励み、独特の節回しや足運びを習得したという。

 神楽公演は舞川地区チャリティー福祉祭のイベントの一環で、子供からお年寄りまで300人余りが鑑賞。力強いおはやしに合わせて華やかな衣装をまとった浅田さんが登場すると、大きな歓声が湧き起こった。

 マイクの不調によりせりふが聞こえにくくなるトラブルはあったものの、浅田さんは扇を優雅にひるがえしたり、太鼓の音に合わせてゆっくりと腕を広げたりして堂々と舞い、惜しみない拍手を浴びていた。

 蓬田さんは「最初は物になるかどうか全く分からなかったが、徐々に神楽のムードを理解し、観客の心をつかむ舞ができるようになった。本当に素晴らしい」と絶賛。

 浅田さんは「とても緊張したが、踊ってみて神楽の魅力も実感できた。他の演目も機会があればやってみたい」と意欲を見せた。