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コラム 記者ワープロ

玄沢に未来重ね 古里の先人題材に英語劇

(11/27)
大槻玄沢の功績をテーマに、英語で堂々と演技する子供ら

大槻玄沢の功績をテーマに、英語で堂々と演技する子供ら

小中高生、堂々熱演

 日本の医学に大きな進歩をもたらした一関出身の蘭学者・大槻玄沢(1757~1827年)の偉業を伝える英語劇「近代科学の扉をひらく 大槻玄沢」は26日、一関市田村町のガレージホールで上演された。市内の小中高生らが稽古の成果を発揮し、伸び伸びとした英語と表情で地元の偉人の功績を発信した。

 同市の山目市民センターの少年事業「英語劇にチャレンジしよう!」の一環で、地域の歴史を学ぶとともに、国際交流への関心を高めようと企画。2年目の今年は19人が参加し、7月から市博物館での歴史学習や市内のALT(外国語指導助手)との交流、舞台稽古などに取り組んできた。

 一関藩医建部清庵を題材に演じた2015年度に続き、今年度は弟子の大槻玄沢の生涯や一関の未来をテーマにした第5部構成で展開。コモン・クリエイティブ・ディレクターの二宮彩乃さんが第1~4部の脚本、市国際化推進員のネイト・ヒルさんが台本の英訳と5部の脚本を手掛け、市博物館副館長の相馬美貴子さんが監修した。

 同日は児童生徒と市内のALTら合わせて21人が出演。鎖国政策時代に清庵や杉田玄白らに師事し、長崎への遊学などを通じて西洋の知識を学んだ玄沢の勉学熱心さや未知のものに刺激される様子などを堂々と表現し、「(玄沢は)一生涯かけて、日本近代化のための知識の扉を開いた」と強調した。

 最終章の第5部は、玄沢が持っていたような未知への探究心が受け継がれた結果、国際リニアコライダー(ILC)の誘致が実現した2030年代の一関が舞台。国際化、科学技術の進歩が現実となった未来を描き、「玄沢が生まれ育った一関は、ILCの実現で世界的な科学都市になることも夢ではない」と締めくくった。

 子供たちの渾身(こんしん)の演技に会場は大きな拍手で包まれた。娘の同級生が出ていたという河内奈美さん(48)=同市台町=は「長いせりふも発音が良くすらすら出ていてすごく良かった。歴史についても勉強になった」と感動した様子。第4部で玄沢を演じた伊藤悠羽君(山目小6年)は「せりふの暗記は大変だったがみんなで楽しく演じられた。これからも英語の勉強を頑張りたい」と充実の表情を見せた。

 同センター職員で企画者の横山圭さんは「心を一つに全力で取り組んできた成果が出ていた。子供たちの自己表現力の向上や国際交流への積極性に役立てばうれしい」と話していた。