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コラム 記者ワープロ

60年ぶりの新米に舌鼓 藤沢で栽培、陸羽132号

(11/27)
「昔の記憶がよみがえった」と、念願だった「陸羽132号」を60年ぶりに味わう山口さん(右)

「昔の記憶がよみがえった」と、念願だった「陸羽132号」を60年ぶりに味わう山口さん(右)

 一関市藤沢町で栽培された宮沢賢治ゆかりの水稲「陸羽132号」を味わう会が26日、同町の農家民宿「ほろはの家」で開かれ、栽培のきっかけをつくったお年寄りたちが新米を味わい、およそ60年ぶりという懐かしい味をかみしめた。

 「陸羽132号」の栽培は、同町保呂羽の山口文雄さん(81)たちが思い出を語るうち、かつて栽培していた「陸羽132号」に話が及び、「もう一度、食べてみたい」となったのがきっかけ。

 これを聞いていた同地区の藤源寺の佐藤良規住職(44)が種もみを探し出し、「地域を元気にしたい」と佐藤住職が仲間と立ち上げた「321studio8」が企画。同地区の水田で子供たちが田植え、稲刈りを行った。

 昭和30年代まで栽培していて、子供たちの指導に当たった山口さんも自ら育て、スズメの食害に遭いながらも、この秋には合わせて220キロを収穫したという。

 同日は地区の寺、神社に「陸羽132号」の新米を奉納した後、「ほろはの家」に関係者が集まり、芋の子汁と一緒に炊きたてを味わった。

 山口さんは「まさか、また栽培できるとは思わなかった。当時は食味より収量が重視されていたが、『陸羽132号』はおいしい米という印象があった。炊き方も上手で60年ぶりに食べた米はとてもおいしく、昔の記憶がよみがえった」と笑顔を見せた。

 佐藤住職も「初めて食べたが、かめばかむほど甘みが増し、米本来の味がするような、もう少し食べたくなるような不思議な感じ」と語り、「皆さんの協力を得て来年も栽培できれば」と期待する。