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コラム 記者ワープロ

方言盛り350語 児童挑戦3年がかり 「小言海」発行へ

(12/11)
山本さん(右)や齋藤さん(左)の指導を受け、用例カードに書いた意味や例を確認する児童

山本さん(右)や齋藤さん(左)の指導を受け、用例カードに書いた意味や例を確認する児童

一関版「辞書を編む」集大成

 一関の方言を盛り込みながら児童がオリジナルの国語辞典を作る「辞書を編む」(一関図書館主催)の最終回は10日、一関市大手町の同図書館で開かれた。子供たちが自ら選んだ言葉の意味や使い方をまとめて校正。14人合わせて80語余りを解説し、用例カードを作った。一関版国語辞典「小言海」を編纂(へんさん)する3年目の取り組みは集大成を迎え、今年を含めた約350語を載せた冊子に仕上げられる。

 同講座は一関市ゆかりの国語学者大槻文彦の業績にちなんで企画され、2014年に始まった。今回は市内の児童14人が参加。三省堂(東京都)辞書出版部長で国語辞典「大辞林」編集長の山本康一さんが講師を務め、同市萩荘の齋藤初美さんが方言指導を行った。

 児童はこれまで、自分で選んだ言葉の語釈を考えたり山本さんらの添削を受けたりして、用例カードに意味や説明、例を記入。同日は誤字や脱字がないかを確かめ、説明文の手直しなどの校正作業を行った。用例カードには、齋藤さんの指導を基に方言も記載した。

 滝沢小5年の髙橋諒成君(11)は、「おどろく」「さといも」「つかれる」「つらら」「ふきのとう」の用例カードを作成した。ふきのとうに「ばっきゃ」、さといもに「いものご」、つららに「たろし」などと方言を書き、大きな字で清書。「方言に興味があったので、使い方を学べて良かった」と笑みを浮かべた。

 最後に山本さんは「当たり前と思っている言葉を辞書では説明しないといけないが、それがとても難しい。人は心をつくるために言葉が大切だ」とし、「どんなに偉い人でも言葉を学ぶことから始まる。言葉を一つ一つ知ることで知識になる」と呼び掛けた。

 3年分をまとめた小言海は今年度中に発行し、参加した児童や市内の小学校に配布することにしている。