ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年1月
« 12月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031 
コラム 記者ワープロ

次代への継承誓う 世界かんがい施設遺産

(12/15)
世界かんがい施設遺産登録証伝達式で佐藤農村振興局長(左)から登録証を手渡される阿部理事長(中央)と髙橋代表理事=14日、農水省

世界かんがい施設遺産登録証伝達式で佐藤農村振興局長(左)から登録証を手渡される阿部理事長(中央)と髙橋代表理事=14日、農水省

照井土改区に登録証

 国際かんがい排水委員会(ICID、本部インド)の「世界かんがい施設遺産」に本県で初めて登録された照井堰(ぜき)用水(一関市、平泉町)の管理者に対する登録証伝達式は14日、東京都内の農林水産省で行われた。同用水を管理する照井土地改良区の阿部克郎理事長は登録証を手に「(堰を造った)照井太郎高春もすごいが、それに命令した藤原秀衡もまた立派な人であり、頭が下がる。そういう先人に対する表彰だ」と話し、後世に守り伝えていくことを改めて誓った。

 伝達式には同改良区と両市町、県の関係者12人のほか、認定・登録された国内13施設の関係者も出席。同省の佐藤速水農村振興局長から阿部理事長に登録証が、ICID日本国内委員会の佐藤洋平委員長から同改良区の髙橋利良代表理事に盾がそれぞれ手渡された。

 あいさつで佐藤委員長は「登録を一つのきっかけとして今後も適切な管理、広報活動を通じてかんがい施設に関わる理解の醸成に寄与していただきたい」と今後の取り組みにも大きな期待を寄せた。

 阿部理事長らと共に地元首長として同席した勝部修市長は「非常に歴史ある施設であり、平泉の世界文化遺産とも密接に関わる財産。これを引き継ぎ、次の世代につなげていくことが私たちの役割だ」と語った。

 照井堰用水は、藤原秀衡の家臣・照井太郎高春が平安末期の1180年ごろに開削したと伝えられる用水路。磐井川を水源とし、両市町の総延長は64キロ。1073ヘクタールに及ぶ水田へのかんがい、地域の生活用水として役割を果たしてきたほか、毛越寺の浄土庭園に遣水(やりみず)として疎水されており、2006年には同省の全国疎水百選に認定されている。

 世界かんがい施設遺産は、かんがいの歴史・発展を明らかにして理解醸成を図るとともに、適切な保全につなげることを目的に14年に創設された制度。建設から100年以上経過し、農業発展に貢献した施設や卓越した技術で造られた施設などが登録されている。