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コラム 記者ワープロ

伝統守る鳥居形 厳美住民手作り 門松お目見え 世嬉の一酒造

(12/16)
世嬉の一酒造に鳥居形の門松がお目見えし、正月を迎える準備が整った

世嬉の一酒造に鳥居形の門松がお目見えし、正月を迎える準備が整った

 一関市厳美町に古くから伝わる鳥居形の門松が15日、同市田村町の世嬉の一酒造(佐藤航代表取締役社長)にお目見えした。古き良き景観を継承しようと厳美町の住民が協力して飾ったもので、正月の雰囲気を漂わせている。

 参加したのは厳美町字滝ノ上の及川進さん(81)ら60~80代の男性7人。参加者によると、鳥居形の門松は、戦前に厳美町の農家などでよく見られたという。帰省した人や観光客らにも伝統ある正月飾りを見てもらおうと、毎年この時期に同社と厳美市民センター、道の駅厳美渓の3カ所に設置している。

 同日は、同社の「酒の民俗文化博物館」前に設置。及川さんらは、門形の木枠の左右に松や竹のほか、商売繁盛と「やりくり上手」に掛けてクリの木を使用し、高さ2メートルの位置にしめ縄を飾った。支柱の土台を結ぶ3段の縄は、下から上に7、5、3回と縁起の良い数だけ巻き付けた。雪が降り続く中、約1時間半かけて仕上げた。

 完成後、同社の佐藤社長と社員も加わって門松祝いが行われ、明るい新年の訪れを願った。

 松や竹、クリの木は毎年、門松の形に合ったものを厳美町内の山で探しているという。及川さんは「木の質も良く、見事な出来栄え。戦前まで飾られていたものをまた作れるのは光栄で、今後も技術を磨きたい」と語っていた。

 佐藤社長は「門松を見て、今年も年末がやってきたという感じがする。毎年作っていただきありがたい」と感謝した。門松は来月中旬まで見られるという。