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コラム 記者ワープロ

高齢者の足 共助で 平泉・長島14区 月2回住民有志

(12/23)
無料送迎車で買い物に訪れた利用者の荷物を車に載せる住民有志

無料送迎車で買い物に訪れた利用者の荷物を車に載せる住民有志

買い物へ無料送迎

 買い物弱者を支援しようと、平泉町長島の14区の住民有志は、地域の高齢者を対象に無料送迎車の運行を始めた。毎月第1、3火曜日に近隣の商業施設までの約5キロを1往復する。地域住民が地域の高齢者の足を支える試みで、地域内の情報交換、高齢者の見守りなど地域コミュニティの形成にも一役買っている。

 運行するのは行政区長と民生児童委員、住民の有志5人を中心としたボランティア。メンバーが所有するワンボックス車や普通車5台を使用する。

 乗降場は基本的に14区公民館とし、足元が悪い冬場は各自宅前を周り、午前10時ごろに奥州市前沢区のイオン前沢店へ向けて出発。買い物時間として2時間程度を取り、正午ごろに帰途に就く。

 運転免許の返納により外出の交通手段がないと、小野寺安夫行政区長(73)が地区の男性高齢者から相談を受けたのがきっかけ。民生児童委員や住民有志との間で運行の準備を進め、一人暮らし高齢者や高齢者世帯、日中に1人で在宅している高齢者などに声を掛け、今年5月に運行を開始した。

 これまでに延べ16日間に延べ52台を運行し、延べ176人が利用、延べ85人がボランティアとして携わった。今年最後の運行となった20日は、80~90代の女性を中心に14人が利用。1人だとなかなか買い物に行けないという女性は「(送迎してもらい)助かるのはもちろんだが、わいわいと話をしながら、楽しく買い物できるのがいい」と喜んでいた。

 メンバーは回を重ねるごとに買い物支援に加え、さまざまな成果を得ていると実感。「買い物に出てきてもらうことで地域の高齢者の健康状態が分かるようになった」「参加者が元気になり、おしゃれをするようになった」「孤立を心配していたが、高齢者同士のつながりが出てきた」「地域の間でも取り組みがきっかけで新たな親交が生まれた」などと語る。

 小野寺区長は「この人たちにお世話になって育ててもらった―という感謝の気持ちで始めた。皆の協力で成り立っている取り組みで、回を重ねるたびに地域が家族になっていると感じる。1人でも2人でも運行するので遠慮せずに利用してほしい」と話している。