ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年1月
« 12月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031 
コラム 記者ワープロ

舞川中校歌いかに誕生 創立70周年事業実行委

(12/28)
舞川中の校歌にまつわる思い出や作詞・作曲をした2人の人となりについて語り合う参加者

舞川中の校歌にまつわる思い出や作詞・作曲をした2人の人となりについて語り合う参加者

作者遺族と思い出語り

 「北斗は冴(さ)ゆる北の国」「橄欖(かんらん)香るオリンパス」―。2017年に創立70周年を迎える一関市立舞川中学校の校歌は、戦後間もない時期、当時の英語教諭と初代校長によって作られた。壮大で先進的な歌詞と曲が誕生した背景に迫ろうと、同校と記念事業実行委が協力し、27日に市内の舞川市民センターで作詞者・作曲者の遺族を囲む会を開催。参加者が校歌やそれぞれの人物にまつわる思い出などを語り合った。

 同校歌は1947年ごろ、英語教諭だった故七宮小会下丸(こえげまる)氏が歌詞、校長の故加藤俊吉氏が曲を手掛けた。当時としては珍しい外国語や文学的な表現が多く盛り込まれているほか、途中でリズムが変わるなど、独特な曲調が話題を呼んだ。

 囲む会には、七宮氏の三男千葉耿史さん(73)=花巻市=、直系の孫充さん(65)=東京都=、加藤氏の長男佑さん(75)=一関市赤荻=のほか、同校教職員、創立当時の生徒や元教員ら12人が参加した。

 七宮氏は旧制一関中学(現一関一高)を経て早稲田大に入学したといい、充さんは「祖父は仏文学を専攻し、詩人で作詞家の西条八十の門下生でもあった。そこで詩の世界を学んだのでは」と推測。千葉さんも「父はお酒が大好きで、怒ったところをほとんど見たことがない。昔は神戸で外国人に日本語を教えていたこともあった」と知られざる父の一面を明かし、参加者を驚かせた。

 加藤氏については、佑さんが「早くに父親を亡くし、家庭が多忙で戦前、戦中と大変な日々を送ったようだ。昔から音楽好きな人だった」と紹介。卒業生や元教諭らも学校での姿を思い起こし、「とにかくピアノが堪能で、感心したのを覚えている」「音楽の先生と校歌の曲調をどのようにするか話し合っていたね」などと懐かしんだ。

 CDで校歌を流して魅力を再確認したり、創立当時の学校生活を振り返ったりしながら、思い出話に花を咲かせた。

 囲む会の様子は、実行委が作成する創立70周年記念誌などで紹介する予定。佐藤悦郎実行委員長(80)は「70年歌い継がれてきた校歌を聴くと元気をもらえる。舞川を賛辞する素晴らしい曲として、2人の作者の心の背景と一緒に残していければ」と話していた。

舞川中学校校歌

 詞・七宮小会下丸

 曲・加藤俊吉

一、北斗は冴(さ)ゆる 北の国 山高くして 水清し

  自然(おのず)と心 汚れなく 文化の扉 開かんと

  研(はげ)む朝(あした)の 意気昂(たか)し

  おお 舞川 舞川 希望(のぞみ)あれ

二、橄欖(かんらん)香る オリンパス ギリシャの昔 競いたる

  精神(こころ)と技を 今ここに 憧れつぎて 勤しめば

  若き生命ぞ 燃ゆるなり

  おお 舞川 舞川 栄光(はえ)ぞあれ

三、かがやき上る 朝日子の 光を浴びて 若人が

  世界の平和 うち樹(た)てん

  きよき理想を うたうとき

  斉(ひと)しく胸は 鳴りひびく

  おお舞川 舞川 永久(とわ)にあれ