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コラム 記者ワープロ

餅文化 世界へ発信 体験、街道拡充で誘客

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藩政時代から続く餅食文化の中で格調高いおもてなし料理とされる「もち本膳」

藩政時代から続く餅食文化の中で格調高いおもてなし料理とされる「もち本膳」

一関、平泉
食と農の景勝地に認定

 インバウンド(訪日外国人旅行者)の誘客などを目的とした農林水産省の「食と農の景勝地」に認定された一関市・平泉町。実行組織となる一関もち食推進会議(佐藤晄僖会長)は2017年、作成した計画書「日本のもち食文化と黄金の國(くに)の原風景」に基づき、餅食の魅力を世界に向けて発信していく。具体的な取り組みはこれからだが、佐藤会長は「餅を中心にこの地域の食の豊かさ、多様性も発信していかなければならない」と力を込める。

農水省から一関もち食推進会議に交付された「食と農の景勝地」のロゴマーク入り認定証

農水省から一関もち食推進会議に交付された「食と農の景勝地」のロゴマーク入り認定証

 食と農の景勝地は、地域の食文化とそれを支える農林水産業、特徴的な景観といった観光資源を活用して外国人を誘客する取り組みを国が認定、支援する仕組みとして16年4月に農水省が創設。11月には一関市・平泉町を含む全国5地域が第1弾として選定された。

 約400年前を起源とする餅食文化は、冠婚葬祭や田植え、お花見など人生の節目、季節の節目において関わりが深く、伊達家の武家社会の儀礼から生まれた「もち本膳」は格調高いおもてなし料理として知られる。

岩手名物わんこそばと餅を組み合わせたユニークなイベントとして定着した全国わんこもち大会

岩手名物わんこそばと餅を組み合わせたユニークなイベントとして定着した全国わんこもち大会

 時代の移り変わりとともに食べ方のバリエーションも多彩となった。近年では定番のあんこやずんだ、ゴマに限らず、数多くのスイーツにも用いられている。

 目標とするのは、藩政時代から続く餅食文化と、その歴史を育んできた農業、農村景観、平泉の文化遺産などの魅力ある地域資源を生かした国内外からの誘客。地域経済の活性化や雇用の拡大、岩手と東北全体の復興への貢献も目指す。

一関市厳美町の骨寺村荘園遺跡で毎秋行われている稲刈り体験交流会

一関市厳美町の骨寺村荘園遺跡で毎秋行われている稲刈り体験交流会

 具体的には、全国わんこもち大会や全国ご当地もちサミットなどの開催を通じて餅食の魅力を発信。餅食の新商品開発や体験プログラムの編成、一関・平泉もち街道の拡充などで誘客を図る。

 誘客に向けた推奨ルートとしては、中尊寺や毛越寺、厳美渓などを回る「平泉の世界遺産ともちつき体験」と、農業体験を中心に骨寺村荘園交流館などを回る「荘園の稲刈り体験、もち料理に舌鼓」、蔵元レストランせきのいちや京津畑交流館山がっこなどを回る「もち食儀礼体験、農村生活を満喫」の3種類を設定した。

 これら豊富な体験メニューにより、現在2万4000人回程度で推移する訪日外国人旅行者を計画最終年度の20年度には6万人回になるよう取り組みを推進する。