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コラム 記者ワープロ

医療過誤裁判の問題指摘 千田弁護士が本発刊

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民事裁判に関する私見をまとめた「医療過誤裁判に対する疑問―過失と因果関係の証明」

民事裁判に関する私見をまとめた「医療過誤裁判に対する疑問―過失と因果関係の証明」

一般向けに分かりやすく

 一関市字相去の弁護士千田實さん(みのる法律事務所長)は、民事裁判に関する私見をまとめた「医療過誤裁判に対する疑問―過失と因果関係の証明」を出版した。千田さんがこれまで執筆した法律書「田舎弁護士の大衆法律学」シリーズの一環で、一般市民向けに分かりやすい表現を用いて医療過誤(医療ミス)の裁判の在り方などを提言している。

 千田さんは1942年生まれ。県立摺沢高(現大東高)、中央大法学部を卒業後、71年に弁護士登録。90年に一関市内に法律事務所を開設し、98年に現在地に移転した。田舎弁護士(いなべん)を自称してこれまで数十冊を手掛け、市民向けに法律や裁判を解説している。

 原告の患者の代理人として裁判を担当した経験から、裁判所の考え方に疑問や憤りを感じたことで同書を出版した。

 ヘルニア手術を受けた後に脚の具合が悪くなった人が訴えを起こした裁判を題材に構成。千田さんは「医者でもない患者に『手術のどこに落ち度があったか』などと立証を求めるのは、常識とかけ離れている」とし、私見などを記した。

 民事裁判を相撲に例え、「裁判官は行司となって裁くだけだ」と説明。「裁判官は論理や考え方の筋道を重視し、行司役に過ぎないということを忘れている」と指摘している。

 千田さんは「法律は大事だが、日常生活を送る中で倫理やモラル、誠実さも大切だ。弁護士として法律や裁判に接して感じたことや印象を伝えたい。皆さんに読んでもらい、その人なりの判断をしてほしい」と話す。

 1ページを300字前後とし、読みやすさを考慮して文字を大きくしているのが特徴。四六判で423ページ。定価3000円(税抜き)。同事務所=0191(23)8960=で取り扱っている。