ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年1月
« 12月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031 
コラム 記者ワープロ

ムスリム観光客歓迎へ 県内初 礼拝室開設

(1/14)

白色で統一された礼拝室の内部

ひがしやま観光ホテル
ハラル料理も提供

 一関市東山町の名勝・猊鼻(げいび)渓で舟下りを運航するげいび観光センター(鈴木眞代表取締役社長)は13日、ひがしやま観光ホテルにイスラム教の信者・ムスリムの礼拝室(プレイヤールーム)を開設した。同センターによると、常設の礼拝室を設置した施設は県内初。食事に関する制限の多いイスラム圏の人でも食べられる料理の提供にも取り組み、「フレンドリー化」やインバウンド(訪日外国人)の拡大を図っていく。

ムスリムの団体客向けに提供される料理。ムスリムでも口にできる食材、調味料を使用している

 礼拝室は、砂鉄川に面した同ホテル北側に設置。男性用と女性用の2部屋があり、それぞれ小浄用の水道を設置し、清浄を表す白色で統一。ひざまずいて礼拝するためのプレイマットも備えている。

 同日は鈴木社長や施工業者らがテープカットして礼拝室の開所を祝った。イスラム圏から岩手、宮城両県に来ている留学生ら10人が設備などを確認し、礼拝を行った。

テープカットで礼拝室の開所を祝う鈴木社長(右)ら

 ムスリムの観光客にとって、1日5回の礼拝をする場所を探すのは大変で、更衣室や非常階段の踊り場を借りることもあるという。インドネシアから東北大(仙台市)へ留学しているアダム・バドラ・チャハヤさん(26)は「日本でこのようなちゃんとした設備は初めて見た。設置に心から感謝する」と語った。

 同ホテルではフレンドリー化の一環として、イスラム法において合法であることを示すハラルマークのある調味料を使用することで、ムスリムでも食べられるホタテの浜焼きやアユの塩焼き、揚げ出し豆腐などを団体向けに提供する。アダムさんは「みりんなどアルコールが入った料理は食べられないので、日本の伝統的な料理がハラルで食べられるのはうれしい」と話していた。

 猊鼻渓をムスリムの団体客が訪れたことはないが、同センターでは受け入れに向け今後さらにフレンドリー化を進めていく考え。鈴木社長は「これまでにも個人やグループでムスリムの観光客が猊鼻渓を訪れることはあった。身の丈に合った設備や対応を進めてハラルの取得を目指し、一関や東山、猊鼻渓に安全・安心を感じてもらいたい」と話していた。