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コラム 記者ワープロ

喜怒哀楽 極上のリハビリ その人の生 大事に

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「住み慣れた地域で暮らしていくために」と題して講演した太田理事長

平泉でフォーラム
在宅医療、介護探る

 平泉町と町在宅医療介護連携推進会議主催の2016年度「在宅医療・介護連携フォーラム」は21日、町民ら約150人が参加して平泉町の平泉ホテル武蔵坊で開かれた。社会福祉法人光寿会理事長の太田宣承さん(42)=西和賀町=の講演や医療・介護関係者を発言者に迎えたパネルディスカッションを行い、誰もが住み慣れた地域で暮らせる地域づくりについて考えた。

 開会に際しあいさつした青木幸保町長は「年を取っても住み慣れた地域で暮らしたいという思いは誰もが一緒。それには地域で支えるという体制をつくっていくことが大切だ。フォーラムを通して自分にはどんなことができるかを考えてほしい」と呼び掛けた。

 太田さんは講演で運営する介護施設での経験やエピソードから、住み慣れた地域で暮らしていくためのヒントを紹介。家族の思いをくみ取り入院先ではなく生まれ育った地域でのみとりを選んだ話からは「この人がこうあったらいいという思いが大事。地域で生き、地域で亡くなるとはそういうことだ」と語った。

 また「喜怒哀楽は極上のリハビリだ」として車椅子で歩けなかった女性高齢者が怒りのあまり立ち上がり歩行器で歩けるようになったエピソードや、がんで余命2カ月と宣告された高齢男性が好きなたばこを吸い続けた結果、1年を過ぎた今も命を保っている事例からは「希望の一服。一見悪いというものが良いこともある。地域で生きるということはその人の特性やその人が求めていることを知り、どう支えていくかだ」と述べた。

 パネルディスカッションでは、ひらいずみ内科クリニック院長の小野寺正輝さんを座長、太田さんを助言者に迎え、一関中央クリニック院長の長澤茂さん、あすか薬局薬剤師の小倉千枝子さん、町保健センター生活支援コーディネーターの青山モト子さんが「住み慣れた地域で暮らしていくために~支えたり支えられたりの地域をめざして」をテーマに発言した。

 長澤さんは「“ほぼ在宅ときどき施設”“治す医療から治し支える医療へ”という目線が必要だ」と指摘。青山さんは「近所の付き合いが大切だと感じる。みんなが気に掛けてくれる安心、本人の意志を尊重して、地域でできることを始めることだと思う」と述べた。