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コラム 記者ワープロ

文芸いわい 30号に到達 愛好者自選の詩や俳句収録

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いわい地方芸術文化団体協議会が年1回刊行する作品集「文芸いわい」。詩歌愛好者らの作品や文学にまつわる名所を紹介し、今年で30号に達した

日常雑感、世相映す

 いわい地方芸術文化団体協議会(大畑孝夫会長)が年1回刊行する「文芸いわい」が、2017年で第30号に達した。一関地方の詩歌愛好者が作った詩や俳句、短歌、川柳など、1000以上の作品を毎年収録。地域の史跡や名所を紹介する「文学散歩」のコーナーも設け、古里の魅力とともに地域住民の文芸活動の成果を発表してきた。

 一関、平泉両市町の詩歌愛好者らでつくる同協議会は、1988年から「文芸いわい」を発刊。同地方の俳句や短歌、川柳など各分野の愛好団体のメンバーを中心に、公募で寄せられた文芸作品を一冊にまとめて紹介している。

 作品の題材は自由。自作であれば発表済みのものでも出品でき、応募者えりすぐりの力作がそろう。海外の紛争や東日本大震災、スマートフォンをはじめとする技術の進歩など、その年の世相を反映した作品が楽しめるのも特徴だ。

 第8号からは「文学散歩」のコーナーがスタート。江戸時代の俳人松尾芭蕉が旅した道や、詩人で童話作家の宮沢賢治を顕彰する記念碑、自然豊かな室根山など、文学に関わりのある史跡や創作意欲が刺激される名所を40カ所以上取り上げてきた。

 節目となる第30号では、牛若丸に心を寄せた姫の悲劇的な伝説が残る「皆鶴姫神社」(同市室根町)など2カ所を文学散歩で紹介。文芸作品として、秋の風情を詠んだ短歌や俳句、ぬくもりある方言の魅力をつづった詩、リオ五輪の感動を表した川柳など、バリエーションに富んだ計1129点を掲載している。

 第1号から短歌を出品し、第30号の刊行委員長を務めた小野寺政賢さん(76)=同市花泉町油島=は「多くの人の協力で、節目の30号に到達できた。文芸作品は時代を映す鏡であり、人々の思いを記録するもの。応募者の高齢化が進み、作品数も減りつつあるが、若い世代にも応募を呼び掛けながら末永く刊行していければ」と話していた。

 A5判104ページ。価格は1500円(税込み)。一関文化センター、北上書房、小原書店、日野屋ブックセンターの市内4店舗で取り扱っている。問い合わせは事務局の同センター=0191(21)2121=へ。