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コラム 記者ワープロ

餅本膳 映像に記録 千厩町まちづくり団体連と支所

(3/2)

所作や口上 文化継承へ活用

伝統の餅本膳の様子を映像に残そうと地元住民らの協力で行われた撮影会=2月27日、遊もあ館

 一関市千厩町で地元の餅本膳を映像に記録する取り組みが進められている。日本古来の生活文化を受け継ぐ餅食文化を後世に伝える試みで、祝いの席を想定した餅本膳での所作、口上などを地元住民の協力で収録した。関係者は「餅本膳を通した地域のしきたりや慣習を住民に知ってほしい」と思いを語る。

 餅食の機会減少や行事の簡略化に伴い、目にすることが少なくなっている伝統の餅本膳に関する習わしを映像に残し、次の世代に伝える手だてとすることが狙い。いちのせき元気な地域づくり事業として千厩町まちづくり団体連合会、市千厩支所地域振興課が主体となって制作する。

 2月27日には同町清田の「遊もあ館」で結婚式を想定した餅本膳の撮影会が行われ、同連合会役員や地元住民、千厩高校の3年生有志ら約30人が出演者として参加。地元の慣習に詳しい藤野壽男さん、大澤寛壽さんが指導役を務めた。

 出演者は和装や礼服、かっぽう着など役割に応じた衣装を身に着け、お振る舞いを仕切る「取持(とりもち)」役の指示で本膳の様子を再現。取持と客人の口上、箸の付け方、給仕の受け方など細かな所作まで場面ごとに撮影し、千本ぎねを使った餅つきも行った。

 映像は今月中にDVDに編集。地元の市民センターや自治会に配布して伝統の継承に役立てる。藤野さんは「餅本膳の作法や口上は口伝によるもの。祝いの席でやることもほとんどなくなったので、映像に記録することで後世に伝えることができる」と期待を寄せる。

 同支所の佐藤広徳次長兼地域振興課長は「餅本膳というと食べることだけに目がいきがちだが、食事の前の口上など大切なことを話す場であったことも知ってもらいたい」と話していた。