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コラム 記者ワープロ

「好きだから」工夫凝らし次々

(3/3)

 好きこそ物の上手なれ―。手芸や工芸、アートなど、創作活動を楽しみながら人生を豊かに過ごしている“趣味人”たちを紹介する。

ひな飾り◆佐藤ナカ子さん(一関・赤荻)

手作りのおひなさまに囲まれて生活する佐藤さん。布の端切れや貝殻などを活用して多彩な作品に仕上げる

 一関市赤荻の佐藤ナカ子さん(75)は、古布の端切れや貝、綿棒、ペットボトルなどを用いておひなさまにリメーク。桃の節句が迫ると、玄関からリビングに至るまで、家中が華やかに彩られる。本格的に取り組んで10年以上になるといい、「もう何百個作ったか分からないが、おひなさまが好きだから毎年新しい物を作りたくなる」と生き生きとした表情で語る。

 おひなさまの制作は、娘のお祝いに手作りしたのが始まり。娘の成長とともに作らなくなったため、しばらくはパッチワークを楽しんでいたが、旅先の京都で華やかなひな飾りに一目ぼれしたことなどをきっかけに、創作意欲に火が付いた。

 縁起物が連なるつるしびなをはじめ、ペットボトルに着物の帯を巻き付けて仕上げたウサギのおひなさま、綿棒を軸にしたユーモラスなひな人形など、次から次へと新たなおひなさまを制作。「余った布も何かの材料になるのではと思ってなかなか捨てられない。『おひなさまに使って』と古い着物を譲ってくれる人もいるくらい」という。

 中でも存在感を放っているのが、貝殻の丸いフォルムを生かした「貝びな」。消毒して洗った貝にちりめんや絣(かすり)模様の布地、テープなどを重ね、あでやかな十二単(ひとえ)を表現。貝の合わせ目をひもで隠し、リボン結びをして仕上げる。ホッキ貝からハマグリ、アサリまで大小さまざまな貝びなが手作りのひな壇にころんと並ぶ姿が愛らしい。「できるだけ目や口を付けず、真っ白な顔で表情を想像させるようにしている」とこだわりを語る。

 地元の温泉旅館で毎年作品展を開催。「今年はいつも見に来てくれる厳美幼稚園の子供たちにプレゼントしようと、アサリの貝びなを40個以上手作りした。おひなさまとお内裏さまのセットなので喜んでくれるとうれしい」とほほ笑む。

(増子智絵美)

=随時掲載