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コラム 記者ワープロ

鈴木さん(一高附中)最優秀 教訓継承と訓練訴え

(3/9)

「土砂災害防止に関する絵画・作文」の作文の部(中学生)で最優秀賞に輝いた鈴木さん

土砂災害防止作文

 一関市磐井町の一関一高附属中学校(土川敦校長、生徒240人)の2年生鈴木秀香さん(14)は、国土交通省による「土砂災害防止に関する絵画・作文」の作文の部(中学生)で、最優秀賞の国土交通大臣賞を受賞した。一関を襲った1947年のカスリン、翌年のアイオン両台風について祖母から聞いた話などを踏まえ、被害の甚大さを後世に伝えることや訓練の必要性をつづった。県によると、最優秀賞受賞は記録が残る2003年以降、県内で初めて。

 鈴木さんは小学生の頃、地域の夏祭りで巡行された水天宮神輿(みこし)の担ぎ手として参加した経験があり、作文を応募するに当たって由来を調べた。両台風での死者を追悼するものだと知り、同居する祖母に両台風での水害について聞いたという。

 「次世代へ繋(つな)ぐ土砂災害の恐ろしさ」と題した作文は、祖母の経験談に加え、11年の東日本大震災で自身が学校の訓練通りに避難できたことなどから、素早く情報を得ることや訓練の大切さを記した。その上で過去の災害に目を向け、日ごろから備えを万全にする決意を示している。

 8日に同校で表彰式が行われ、県砂防災害課の楢山護総括課長が「作文に自分の気持ちが表れていて素晴らしい。今後も土砂災害の防止に関心を持って取り組んでほしい」と話し、鈴木さんに表彰状と記念品を贈った。

 鈴木さんは「災害からは逃れられない。遠い所での災害も人ごとではないと感じる。自然災害での犠牲者が少なくなるよう、原動力になりたい」と語った。

 土川校長は「災害への備えについて、中学生が考えるきっかけをつくってくれた」とたたえた。

 国交省は全国の小中学生を対象に、土砂災害とその防止に関心を深めてもらおうと、作文と絵画を毎年募集。小学生と中学生ごとに入賞作品を表彰している。今回は作文の部(中学生)に全国から約1000点の応募があり、最優秀賞に1点、優秀賞の国土交通事務次官賞に15点が輝いた。