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コラム 記者ワープロ

復興へ 歌で結ぶ心 一関中生徒 春空の下 ハーモニー

(3/12)

被災地への思いを込めて歌う一関中特設合唱部

 未曽有の被害を出した東日本大震災から6年となった11日、一関市立一関中学校(佐藤邦男校長、生徒260人)の特設合唱部は「届け わたしたちの歌 歌結(うたゆい)コンサート」をJR一ノ関駅西口の駅前広場で開いた。被災地の早期復興と犠牲者の鎮魂を願う生徒たちの澄んだハーモニーが春空の下に響き渡った。

 震災発生日に3年連続開催、初めて駅前広場を会場にしたコンサートには1~3年生約70人が出演。午後2時半から30分間のプログラムで、釜石市出身のシンガー・ソングライターあんべ光俊さんの「イーハトーヴの風」を皮切りに、夢を持って生きる大切さを伝える「夢みたものは」、福島県南相馬市の中学校の卒業生と音楽教諭によって震災後に作られた「群青」など、アンコールを含め6曲を合唱した。

 震災発生時刻の2時46分が迫ると、震災後に宮城県女川町の中学生によって詠まれた俳句を朗読し、追悼のサイレンに合わせて黙祷(もくとう)をささげた。

 会場には100人を超える聴衆が集まり、真剣な表情で歌う生徒たちを見ながら涙を拭う人もいた。市内の40代女性は「(同部の合唱を)初めて聴いたが、ハーモニーがきれい。震災を風化させない意味でも良い取り組みだと思う」と話した。

 演奏前後には厚生委員会の生徒が、震災で親を失うなどした子供たちを支援する「いわての学び希望基金」への協力を呼び掛けた。

 指揮を執った綱川美代子教諭は「多くの方々に子供たちの歌声を聴いてもらえてうれしい。私たちの思いが被災地にも届いてくれれば」と願い、部長の小山ななみさん(2年)は「被災した人たちに少しでも気持ちを伝えられるように頑張ろうと声を掛け合ってきた。来年も歌声でみんなを勇気づけたい」と語った。