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コラム 記者ワープロ

小言海 第3版発行 小学生が用例解説 376項目を収録

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地元の児童が編んだ一関版国語辞典「小言海」第3版を発行。用例とともに、児童が手書きした解説が掲載されている

 一関市大手町の一関図書館は、市内の小学生が編纂(へんさん)した一関版国語辞典「小言海」第3版を発行した。地元の食べ物や行事、歴史など身の回りの事柄に関する376項目(重複含む)を収録。方言での言い換えなどを交え、小学生ならではの視点で分かりやすく解説している。

 「小言海」は一関ゆかりの国語学者大槻文彦が編纂した日本初の近代国語辞典「言海」にちなんで命名。2014年に移転新築した同図書館の開館を記念して企画された事業「辞書を編む」は3年間実施され、これまでに市内の小学3~6年生約60人が参加した。毎年成果として冊子にしており、集大成となる第3版は3年分の項目を五十音順に並べてまとめた。

 3年目の16年度は小学生14人が参加。三省堂辞書出版部長の山本康一さんらの指導を受け、それぞれ自由に選んだ5~13項目について語釈や方言を考えた。冊子には児童が意味や使い方を記入した用例カードを原文のまま収録しており、手書きの温もりを感じさせる辞書に仕上がった。

 第3版には新たに、16年に岩手を舞台に開かれた国民体育大会の略称の「国体」、市内で夏に開催される「地ビール祭り」などが加わったほか、「鶏舞」「磐井焼き」「いものこ汁」など市民になじみのある項目を紹介。一関の方言や名勝地をはじめ、子供たちが好きな食べ物、動物などについても掲載した。

 編集担当の阿部沙喜司書は「人に伝わるように説明する難しさを感じながらも、楽しんで取り組んでくれた。言葉と向き合ういい機会になったのでは」と活動を振り返り、「これまでに関わった皆さんのおかげで厚みのある冊子になった。3年間の集大成、子供たちの頑張りを手に取って見ていただきたい」と話している。

 第3版はA4判188ページ。市内の小学校と図書館に置かれる。