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コラム 記者ワープロ

着る人思い心込め 友禅作家菅原高幸さん

(4/9)

東日本伝統工芸展と日本染織作家展での入選を喜ぶ菅原さん

2作品、相次ぎ入選

 一関市新大町の京呉服「すがわら」の代表取締役で友禅作家の菅原高幸さん(44)は、日本工芸会などが主催する第57回東日本伝統工芸展、日本を代表する作家たちの力作が集う第40回日本染織作家展に出品し、ともに入選を果たした。同伝統工芸展での入選は初めてで、菅原さんは「気持ちを込めて仕上げた自信作。職人たちが憧れる歴史のある展覧会で展示されることをとてもうれしく思う」と喜んでいる。

 菅原さんは武蔵野美術大日本画科を卒業後、友禅作家・安達雅一さんに師事して基礎知識を習得し、2000年に一関に帰郷した。家業に従事する傍らこれまでにも両展を含む県内外の作品展に出展し、岩手工芸美術展工芸大賞、同作家展奨励賞など数々の受賞歴を持つ。今回は同伝統工芸展に「春陽(しゅんよう)」、同作家展に「老松」を出品した。

(上)太陽のように輝く色鮮やかなミモザアカシアを描いた「春陽」(下)雨風に打たれながらも長年立ち続ける力強さと美しさを表現した「老松」

 特に試行錯誤して制作したという「春陽」は、ふんわりと咲き誇るミモザアカシアをあしらった作品。春の輝く太陽のような鮮やかな黄色が引き立つよう白をベースにしたほか、色合いや葉の配置などにもこだわった。

 16年春から3カ月ほどかけて制作した「老松」は、同市花泉町の道沿いにある古い松をモデルにしている。「うねりながらも力強く立ち続ける松を見せたかった」といい、落ち着いた灰色でごつごつとした幹、枝を表現。着た時に映えるよう松葉には明るめの緑色を使い、華やかに仕上げた。

 菅原さんは「友禅は身にまとう絵。着た人が楽しみ、きれいに見えるものにしたい。これからも質を高めながら作り続け、人生の節目、記念日などを演出するお手伝いをしていきたい」とさらなる制作意欲を見せる。

 「老松」は4月から6月まで東京、京都、大阪、名古屋の各会場、「春陽」は5月中旬まで東京、盛岡市の会場で披露される。