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コラム 記者ワープロ

磐井川堤防改修 青葉地区が完成

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田村側、今年度本格化

磐井川堤防改修事業で、6地区で最初に完成した青葉地区の堤防

 一関市街地を流れる磐井川について、国土交通省が進めている堤防改修事業で、左右岸計6地区の工事のうち、磐井橋と上の橋の間の左岸に当たる青葉地区の工事が終了した。同地区では市民から親しまれていた桜並木を伐採するとともに、公共施設の移転なども経て着工し、2年かけて完成した。2017年度は対岸の田村地区の工事が本格化する予定で、6地区全ての工事完了は一関遊水地事業と同様に平成30年代を見込んでいる。

 磐井川では過去に数多く洪水被害が発生しており、1947、48年のカスリン、アイオン両台風で被災した後の50年に堤防が築かれた経緯がある。

 一関遊水地周囲堤に準じてJR東北線から下流側は順次改修が進められていたが、上流側は築堤当時のままで、最大規模の洪水から市街地を守るためには堤防の高さや幅が足りなかった。築堤後間もなく周辺に植栽されたソメイヨシノも寿命を迎え、堤防内に根が侵入して空洞を発生させるなど影響を及ぼしていたこともあり、2010年に改修工事に着手した。

 工事は左岸1・6キロ、右岸1・5キロで実施。左岸のうち上の橋から上流を末広地区、上の橋から磐井橋までを青葉地区、磐井橋からJR東北線までを五代地区と石畑地区とし、右岸のうち磐井橋から上流を田村地区、下流を磐井地区と区分して行っている。

 このうち青葉地区の470メートル区間は、市内有数の桜の名所として知られていたが、工事を前に伐採された。堤防沿いにあった公共施設の移転も行われ、一関水泳プールは同市狐禅寺の市総合体育館西側に建設。青葉テニスコートは同市萩荘の一関運動公園テニスコートを拡張する形で再整備された。

拡幅された堤防上部。砂利を隔てた左側は側帯で、今後桜が植樹される予定

 堤防工事は15年度に本格的に着手し、今年3月末までに完成した。高さが約2メートルかさ上げされたほか、堤防幅も従来の約4メートルから7メートルに拡幅され、アスファルト舗装が施された。堤防沿いの道路も再整備され、広い歩道も設けられた。カスリン、アイオン両台風の犠牲者を弔うために建立された磐井川聖観音像も一時撤去されていたが、元の位置に戻された。

 青葉地区の堤防には桜を植栽するためのスペースとして盛り土で側帯が設けられており、今後聖観音像を挟む形で苗木の植樹が行われる見込み。

 国交省岩手河川国道事務所では、今後残る5地区でも完成を目指していくが、17年度は田村地区の工事を予算化して進めていく方針だ。