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コラム 記者ワープロ

義経騎乗 馬体に磨き 小岩明美さん所有タカラホワイト

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春の藤原まつり「源義経公東下り行列」に向けたトレーニングに励む小岩さんとタカラホワイト

東下りデビューへ

 平泉町で5月3日に行われる春の藤原まつりのメイン行事「源義経公東下り行列」を控え、一関市狐禅寺字川口の造園業小岩明美さん(75)は、義経役を乗せる愛馬「タカラホワイト」のデビューに向け、準備を進めている。全国から訪れる観光客に晴れ姿を披露しようと、人馬一体となってトレーニングに励んでいる。

 タカラホワイトは4歳の雄で、約1カ月前まで北海道のばんえい競馬で活躍していたという堂々とした体格と、芦毛(あしげ)が特徴。小岩さんは「顔から尻の幅まで全部気に入った。人間でいえば二十歳ぐらいと若いから無邪気な性格で、疲労回復が早い」と目を細める。

 初出演となる藤原まつりでは、大勢の出演者や観光客に囲まれ、中尊寺に向かう急斜面の月見坂も上らなくてはならない。トレーニングは4月上旬に開始し、重機のタイヤに小岩さんが乗って約350キロの重さにして引かせ、自宅近くの河川敷を1日1時間ほど周回している。

 小岩さんの「はいっ」という威勢の良い掛け声と手綱さばきによって、タカラホワイトが急斜面を一気に駆け上がる様子は、まさに人馬一体。草木をかき分け、アップダウンやカーブなどを折り混ぜた道を5周もすると、全身汗まみれになるという。小岩さんは「呼吸や汗のかき具合を見ながら調教するのが難しいところ」と、ベテランならではの感覚を生かして愛馬の状態を仕上げている。

 小岩さん方では日露戦争の時代から代々、複数頭の馬を飼育してきた。藤原まつりへの協力は、農耕馬に代わって耕運機が使われるようになった昭和30年代中ごろ、馬を持たない出演者に貸したのがきっかけ。小岩さん自身も高校生の頃から出演しており、馬上で旗と手綱を握る旗持ち武者を務めた思い出もある。

 タカラホワイトは藤原まつり当日も朝まで運動させ、湯で洗ってきれいにしてから出演させる予定。出発までの準備に2時間はかかるといい、小岩さんは「家族の協力があるから飼い続けられるし、馬がいるから自分も元気でいられる。ばかが付くほど馬が好きでないとできない。義経公はもちろん、馬も注目されるのでぴかぴかにしないと」と気合を入れる。