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コラム 記者ワープロ

藍染め 魅力に浸る 平泉五感市 職人と制作体験

(5/5)

手拭いの藍染めを体験する平泉五感市の来場者

 いわて県南エリア伝統工芸協議会主催の「平泉五感市」が3、4の両日、平泉町平泉字衣関の翁知屋で開かれた。漆塗りや染め物、彫金などの体験や職人による直接販売などが行われ、工芸の奥深さを体感する来場者でにぎわった。

 両日は、銘々皿への金箔(きんぱく)張りと漆塗り、藍染めの技法を使った手拭い作り、南部鉄器の代表的な文様を押す小皿用鋳型の制作、漆塗りのケヤキの板に鋳物製金具を取り付ける時計作り、彫金による真鍮(ちゅう)バングルの制作などの体験があった。

 藍染めの技法を使った手拭い作りには、親子連れや大型連休で訪れた観光客が参加。輪ゴムや割り箸などを使って模様を施し、藍液に漬けて空気にさらす手順を繰り返すことで濃淡を表現した。

 長男、長女と初めて藍染めを体験した一関市の今野友紀さん(44)は「染める手順は簡単だが、染め上がりを想像して模様をデザインするのが難しく奥深さを感じた。次は自分で染めた服を着てみたい」と藍染めの魅力に引き込まれていた。

 指導した京屋染物店の蜂谷淳平専務取締役は「藍染めは最古の草木染めで、明治時代に日本を訪れた外国人からジャパンブルーとも呼ばれたほど生活になじみのある色。作る体験はモノへの愛着を生み、長く使われることにもつながる。使い込むほど色に味わいが出る」と藍染めの魅力を語っていた。

 平泉五感市は、秀衡塗や岩谷堂箪笥(たんす)、南部鉄器などの事業者で組織する同協議会が、工芸の魅力を国内外に発信するとともに、伝統技術を生かした業界の活性化と次世代育成を目的に開催。制作体験のほか伝統的な技法を使った製品の販売、伝統工芸品の入札販売なども行われた。