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コラム 記者ワープロ

環境保全で功労 NPO須川の自然を考える会

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「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受けたNPO法人須川の自然を考える会

みどりの日
大臣表彰に輝く

 一関市のNPO法人須川の自然を考える会(熊谷隆理事長)は、2017年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受けた。設立以来30年にわたり、栗駒山麓で地道に継続してきた環境保全活動が評価された。

 環境省が自然環境の保全に顕著な功績があった個人・団体をたたえる制度で毎年度実施。今年度は4部門に全国から26件、本県からはいずれも保全活動部門で同会と、宮古市の三王・真崎をきれいにする会が選ばれた。

栗駒山の登山道を整備するNPO須川の自然を考える会の会員ら=2010年11月5日

 須川の自然を考える会は、ブナ林の伐採計画に自然保護を訴えた運動が始まりで、有志による任意団体として1988年に発足。運動が奏功し、94年に岩手・秋田・宮城の3県にまたがる栗駒山・栃ケ森山周辺が森林生態系保護地域に指定されてからも環境保全や普及啓発に取り組んできた。

 2000年にNPO法人となり、市民参加による登山道の整備や、旧小学校分校を拠点にした環境教育など各種事業を推進。栗駒山中で発見・整備した湧き水は、「須川岳秘水ぶなの恵み」として08年に同省の「平成の名水百選」に認定され、市民に親しまれている。

 会を長年率い、15年に82歳で亡くなった熊谷健前理事長と親子で活動した熊谷隆理事長(57)は「代表者としての方向性の示し方が良かった。市や国、県、地域の須川高原温泉や建設業協会などとタイアップして物事を進めていく形を取ったことが継続する力になった」と振り返る。現在は理事6人、今年加わった20代の若者を含む会員15人ほどで活動しており「課題は後継者の育成。森林生態系保護地域を次の世代に渡していくことが一番大切」と力を込める。