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コラム 記者ワープロ

牧澤神楽 初海外公演へ 29日からブータン、インドで

(5/17)

ブータン、インドでの公演に向けて練習を重ねる牧澤神楽の会員

出演5人、稽古に熱

 一関市真柴の牧澤神楽(阿部繁行代表)は29日~6月5日の日程で、ブータンとインドで鶏舞の公演を行う。会員は初の海外公演に気持ちを高ぶらせ、「一関の伝統芸能に恥じない神楽をしたい」と熱のこもった稽古に励んでいる。

 公演は同市出身で全日本郷土芸能協会事務局次長を務める小岩秀太郎さんからの依頼で実現。日本の郷土芸能や文化を発信する在ブータン日本大使館の「ジャパン・ウイーク」に合わせて行われ、首都ティンプーの時計台広場などで三番叟(さんばそう)や太鼓パフォーマンスを披露する。ブータン近くのインドでも公演する。

 市内では2016年にも同市舞川の舞川鹿子躍(ししおどり)が同協会を通じてブータンとインドで公演し、好評を博した。

 牧澤神楽は昭和後期に後継者不足で一時活動を休止していたが、郷土の伝統芸能を後世に伝えようと真滝12民区の有志が集い02年に復活。昨年8月に市無形民俗文化財に指定された。現在の会員8人で、阿部代表(65)の自宅の稽古場で練習している。

 海外公演に出演するのは、阿部代表、吉田聖樹さん(39)、阿部大樹さん(37)、岩渕潤さん(36)、岩渕慎也さん(32)の5人。潤さんと慎也さんは県外在住のため、全員が集まる機会は限られるが、自主練習も重ねながら芸に磨きを掛けている。

 公演を打診した小岩さんは「ブータン伝統の舞踊の振り付けは鶏舞ととても似ている。一関で開かれた郷土芸能祭で牧澤神楽の演舞を見て、現地の人たちにも喜んでもらえると思った」と説明。「岩手の神楽を国外に発信し、今回の公演をきっかけに世界への道を切り開いてほしい」とエールを送る。

 阿部代表は「海外公演は全員の夢だった。依頼が来た時は本当にうれしかったし、身が引き締まる思い」と喜びもひとしおの様子。本番に向けては「暑さが心配だが、いつも通りの舞をするだけ。思い切り踊りたい」と意気込んでいる。