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コラム 記者ワープロ

歌題は「天」 28日に曲水の宴 毛越寺浄土庭園

(5/19)

28日に毛越寺で開かれる「曲水の宴」をPRするチラシ

 平安貴族の優雅な歌遊びを再現する「曲水(ごくすい)の宴」が、28日午後1時から平泉町の毛越寺で開かれる。歌題は「天(てん)」。披講諸役に宮中歌会始披講会員の近衞忠大さん(東京都)と久邇朝俊さん(同)、主客歌人に金ケ崎町在住の作家平谷美樹さんを迎え、初夏の庭園を舞台に平安のみやびな光景を繰り広げる。

 曲水の宴は、庭園に水を取り入れる遣水(やりみず)に盃(さかずき)を浮かべ、流れに合わせて和歌を詠む平安時代の歌遊び。同寺では遣水の復元整備を機に1986年から開催し、今年で31回を数える。

 歌人を務めるのはSF、ファンタジー、怪談、時代小説など幅広いジャンルの作品を発表し、執筆の傍ら自主映画の制作にも取り組む平谷さんをはじめ、青森県歌人協会推薦の木立徹さん(希望の会、八戸市)、古舘千代志さん(まひる野、十和田市)、木村美映さん(未来山脈、青森市)、中里芙莉子さん(まひる野、十和田市)、中村あやめさん(北苑歌話会、弘前市)の6人。平安装束をまとって参宴する。

 県南広域振興局が発行する観光パンフレット「美女旅×いわて」のモデルで、奥州市胆沢区の団体職員小野寺利菜さんが十二単(じゅうにひとえ)姿で歌題を披露する。

 当日は主催僧の藤里明久貫主、歌人ら参宴者が龍頭鷁首(げきしゅ)の小舟で池を渡り、遣水のほとりに着座して開宴。歌題披露に続き、雅楽「催馬楽(さいばら)」に合わせ国重要無形民俗文化財の延年の舞「若女」が舞われる。盃を乗せた羽觴(うしょう)が遣水に流されると、歌人たちが和歌を詠み短冊にしたためて流れてくる盃を傾ける。最後に披講諸役が歌を披講しうたげを終える。

 18日には今回の歌題と参宴者を発表。歌題には天候も温暖で天変地異もなく天の恵みで作物が豊作で、全世界が平和で平等に幸福に暮らせる日が一日も早く訪れてほしいという願いが込められた。千葉慶信執事長は「浄土庭園に身を置いてほっとする空間に浸って心を落ち着かせていただき、平安のみやびを体感してほしい」と話している。