ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年6月
« 5月  
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
コラム 記者ワープロ

力合わせ大きな思い出 統合前最後 本寺小・中運動会

(5/21)

統合前最後となった本寺小と本寺中の合同運動会。全児童生徒が心を一つにした綱引き

 2018年度に一関市厳美町の厳美小学校に統合する本寺小学校(佐々木竜哉校長、児童23人)と、厳美中学校に統合する本寺中学校(金野勝紀校長、生徒14人)の最後の合同運動会は20日、本寺小校庭で開かれた。児童生徒は保護者らの声援を受けながら綱引きやリレー、応援合戦、演舞などで心を一つにし、掛け替えのない思い出を胸に刻んだ。

 17年度は「勝利~全力で挑む最後の運動会~」がスローガン。児童生徒は紅組と白組に分かれ、徒競走や借り人競走「君に決めた」、物干しざおを使ったリレー「台風の目」、児童生徒全員の綱引きなどで熱戦を繰り広げた。

岩手・宮城内陸地震を契機に始めた「よさこいソーラン」。普段取り組む児童に中学生を含む卒業生が加わり、迫力満点の踊りを披露した

 綱引きのほかにも児童生徒が協力する競技が多くあり、会場には子供たちの元気な声と笑顔が広がった。紅組団長で中学3年の佐藤聖真君(14)は「先輩後輩関係なく接することができ、みんな仲がいいのが本寺中と本寺小の魅力。最後で寂しい思いはあるが、悔いなく取り組みたい」と力を込めた。

 児童による「よさこいソーラン」は、両校が08年の岩手・宮城内陸地震の震源地に近いことから、地域を元気づけようと翌年に取り組みを始め、代々受け継いできた。同日は中学生を含む卒業生が飛び入り参加し、約50人で迫力満点の演舞を披露。初代リーダーを務めた小岩椋さん(19)=県立一関高等看護学院2年=は「踊るのは小学校卒業以来だったが、体が覚えていた。伝統として後輩が引き継いでくれてうれしい。統合して続けるのは難しいかもしれないが、地震のことを忘れずにいたい」と語った。

 統合前最後の運動会となり、本寺小に4年の孫がいる佐藤ユリ子さん(70)と1年の孫がいる伊藤いよ子さん(63)は「競技を見ていて、孫がどこにいるかすぐに分かるのがとても良かった。みんな明るい表情で精いっぱい頑張っていた」と感慨深げだった。