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コラム 記者ワープロ

中尊寺薪能で「翁」 節目の40回 屋根葺き替え祝い

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喜多流第40回記念中尊寺薪能の開催をPRするポスター

 平泉町の中尊寺白山神社能舞台で8月14日に行われる「喜多流第40回記念中尊寺薪能」の番組が決まった。今回は40回の節目と同舞台の茅葺(かやぶ)き屋根葺き替え、耐震工事が無事に完了したことを祝い能「翁(おきな)」をはじめ、能「羽衣」、和泉流狂言「鍋八撥(なべやつばち)」、半能「金札」の4番が演じられる。薪能奉賛券(前売り券)は6月1日に発売する。

 能「翁」は各流儀代表が年頭初会で務めるのが恒例で、舞台開きや能楽界全体の祭りごとなど特別な時に上演される。薪能では1947年の初回、91年の15回記念以来、3回目の上演となる。

 能全曲の中でも最も古く「能にして能にあらず」と言われ神聖視される儀式的な内容で、劇的ストーリーはなく大夫(シテ)が務める白い翁と三番叟(狂言方)が務める黒い翁がそれぞれ天下泰平、国家安穏、五穀豊穣(ほうじょう)を祈って舞う。大夫は同寺出身の能楽師を父に持つ能楽師佐々木多門氏、三番叟は同寺僧侶で和泉流狂言師の破石晋照氏がそれぞれ初めて演じる。

 清らかな心の天人の舞いが主題の能「羽衣」は、多門氏の師匠に当たる塩津哲生氏が舞う。「霞留(かすみどめ)」と呼ばれる喜多流独自の演出で上演される。

 狂言は鍋売りと羯鼓(かっこ)売りが新しい市の代表を狙って先着争いをする「鍋八撥」。人間国宝の野村万作氏とその息子萬斎氏らがにぎやかに演じる。

 流儀職分代表で人間国宝の友枝昭世氏の仕舞「天鼓」に続き、平和を祝福する祝言の能「金札」の後半を多門氏の父佐々木宗生氏が演じ番組を納める。

 当日は、祭儀に続き午後3時30分に開演。薪奉行にJR盛岡駅長の千葉利博さん、松井建設東北支店副支店長の郷家晃さん、川嶋印刷社長の菊地慶矩さんを迎え、能「翁」に続いてかがり火をともした後、番組を再開する。雨天催行だが、屋根葺き替え披露のため雨天用仮設屋根は設営せず、雨具を用意する。

 23日に主催する中尊寺薪能の会(岩渕勝次郎会長)が町内で番組を発表。喜多流能楽師の佐々木宗生氏は「40回記念にふさわしい内容の番組になっている。自然に囲まれた舞台を楽しみにしており、お客さまにも見てほしい」と話している。

 奉賛券は新設のSS席を含む779席で、SS席1万2000円、S席1万円、A席9000円(当日1000円増し)、B席5000円(同)、学生(高校生以下)3000円。平泉観光協会、一関市の一関文化センター、仙台市の藤崎と三越、盛岡市の川徳、奥州市文化会館、北上市の小田島書店のほか、チケットぴあで取り扱う。問い合わせは同会事務局=0191(46)2110=へ。