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コラム 記者ワープロ

復興、交流の象徴に 高田松原由来のクロマツ植樹 藤沢・徳田

(5/29)

被災地との交流のシンボルとなることを願い、高田松原に由来のクロマツを植樹する徳田地区住民ら

 東日本大震災の津波で流失した陸前高田市の高田松原に由来するクロマツの苗木が28日、一関市藤沢町徳田の「交流の丘」などに植樹された。震災の被災者支援に取り組む同地区の新たなシンボルとして地域住民に愛される存在になりそうだ。

 クロマツの苗木は、一関市千厩町奥玉字深芦沢の元教員千葉喜代一さん(66)が10年前、勤務していた小学校の行事で陸前高田市を訪れた際、高田松原を散歩していて拾った1個の松ぼっくりに由来する。

 盆栽愛好家でもある千葉さんは、松ぼっくりから種を採り、13本のクロマツを畑で栽培。その後、震災の津波で高田松原にあった7万本もの松が流失し、「いつか、高田松原に里帰りさせたい」との思いで大切に育ててきた。

 同地区は震災直後から沿岸部の被災者支援に取り組み、ふれあい絆水田「がんばっ田」での田植え、稲刈りなどを通じて町内に避難したり移り住んだりした人たちと交流している。

 この活動が縁で、陸前高田市の寺院から支援への礼にとオオシマザクラの苗木の寄贈を受け、2016年3月に「がんばっ田」の隣接地に植樹。今年1月に公募で「交流の丘」と名付けた。

 千葉さんは知人を通じて同地区の活動を知り、苗木を提供。同日は、高さ2メートルほどの苗木2本が届き、住民らが1本を「交流の丘」に、もう1本を徳田交流館前に植えた。

 苗木にも松ぼっくりがなり、千葉さんはここから種を採り、高田松原に由来する松をさらに増やしたいと意欲を見せており、植樹後の住民との交流会では「皆さんの素晴らしい活動に感動した。この交流を長く続けてほしい」と期待を寄せた。

 徳田地区自治会協議会の千田博会長(69)は「陸前高田市の寺とゆかりの桜に続き、高田松原に由来する松を植えることができた。これらが交流と復興のシンボルになるよう絆を強めていきたい」と語っていた。