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コラム 記者ワープロ

賢治の精神、次世代へ 詩碑建立70年記念 東山

(6/5)

谷川賢作さんの伴奏で合唱を披露する東山小3年生

谷川さん親子迎え式典

 一関市東山町の宮沢賢治詩碑「まづもろともに」の建立70年記念事業「賢治とともに 詩と音楽の世界へ 詩人谷川俊太郎・音楽家谷川賢作とたどる、谷川徹三の思い出」(実行委主催)は4日、東山地域交流センターで開催された。地域が受け継いできた賢治の精神を次世代に継承しようと式典が行われ、県内外から詰め掛けた約350人が、谷川俊太郎さん(85)、賢作さん(57)親子と共に詩と音楽を味わった。

 ステージ上には、徹三が揮毫(きごう)した賢治詩碑のレプリカを設置。式典では詩碑に刻まれた「農民芸術概論綱要 農民芸術の綜合」の朗読や、「精神歌」の斉唱などが行われた。

 記念事業では、オープニングセレモニーとして東山小学校の3年生が、谷川さん親子が作詞・作曲した「かけっこ」など3曲を合唱。俊太郎さんと賢作さんは対談で父、祖父である徹三への思いを語ったほか、詩と音楽のステージを繰り広げ、最後は賢作さんの演奏で自身が作詞した「鉄腕アトム」を俊太郎さんが熱唱した。

 農民芸術概論綱要を朗読した鈴木青伍君(一関一高3年)は「地元の出身なので、賢治さんへの思いは強い。この日をきっかけにこれからも学んでいきたい」と思いを語った。

 山崎司朗実行委員長は「県外の方からは、なぜ東山で谷川俊太郎なのかという問い合わせもあったと聞いているが、ここ東山だからできる事業であることを誇りにしたいと思う」と話していた。

賢治詩碑「まづもろともに」

 晩年の宮沢賢治が鈴木東蔵の農民救済、農村振興の思想に共鳴し、東北砕石工場で技師として働いたことが縁で、旧長坂村の青年団が1948年11月に建立。賢治の「農民芸術概論綱要」の一節が刻まれ、谷川俊太郎さんの父で哲学者の谷川徹三が揮毫した。賢治詩碑としては全国で2番目に古い。一関市東山町長坂字西元町、新山公園内。