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コラム 記者ワープロ

スギ老木 守れ 住民が保存会結成 藤沢・黄海

(6/10)

「館の一本杉」とも呼ばれる深堀館本丸跡のスギ

公園化目指し活動

 一関市の指定記念物「スギ」の老木を守ろうと、同市藤沢町黄海の住民有志が保存会を結成し、スギのある深堀館跡で草刈りなどの環境整備を行っている。保存会ではスギを中心とした館跡の公園化を目標に活動を続ける考えだ。

 保存会結成は、黄海を語る会(須藤節男会長)が2016年3月に、地区の名所や史跡、歴史的な景観を収めた「黄海歴史ロマンマップ」を発行したのがきっかけ。

 同会員がマップに収録するための調査を兼ねて深堀館跡を訪れた際、竹が繁茂し本丸に通じる道が分からないほど荒れているのに驚いたという。

深堀館跡で草刈りに汗を流す深堀のスギ保存会のメンバー

 深堀館(黄海城)は同地区の中心に位置し、葛西氏の重臣としてこの地を治めた深堀氏の居城。本丸跡にあるスギは「館の一本杉」とも呼ばれ、樹齢は500年ともいわれる。藤沢町当時の1978年に記念物に指定された。

 地区のシンボルでもある文化財のスギと館跡を守ろうと、地元の第18区自治会や黄海を語る会、地権者ら住民有志で昨年12月、深堀のスギ保存会(葛城行將会長)を結成。3月に第1弾として館跡の二の丸入り口から本丸まで約150メートルにわたって竹を伐採するなどして散策路を整えた。

 今月4日には、早朝からメンバー20人余りが集まり、散策路と本丸周辺の草を刈り払い、容易に館跡まで登れるよう整備に汗を流した。

 かつては黄海の街並みが見通せたという本丸跡だが、ケヤキや雑木が茂って眺望が失われ、スギへの影響も懸念されている。

 同保存会の葛城会長は「小学生が遠足で登り、見通しの良い所だった。館跡を訪れる人たちのため散策路を復活させ、本丸を公園化できるよう活動を続けていきたい」と意欲を語った。